マガジンのカバー画像

コンテンポラリーダンスを楽しむ公演・映像・映画レビュー

117
コンテンポラリーダンスを中心とした舞踊の公演レビューです。多様で面白いダンスの世界を紹介します。
運営しているクリエイター

2024年12月の記事一覧

KAAT×ケダゴロ×韓国国立現代舞踊団『黙れ、子宮』振付・演出・構成:下島礼紗

KAAT×ケダゴロ×韓国国立現代舞踊団『黙れ、子宮』振付・演出・構成:下島礼紗

振付家・ダンサーの下島礼紗さんが自身の身体を出発点として韓国で制作したダンス作品。

韓国の3人の出演ダンサーの踊りがよかった。

日本の若手振付家で、ここまで生々しいテーマを生々しくかつユーモアをもって扱っている人はほかにあまりいないのでは、と思える。

英題:『Shut Up Womb』
振付・演出・構成:下島礼紗
出演:Yun Hyejin Lee Daeho Im Sojeong
下島礼紗

もっとみる
ケイタケイ・ソロ・ダンス LIGHT, Part(s) 52-56 [39本の小径] 集成『樹影』(シアターX)

ケイタケイ・ソロ・ダンス LIGHT, Part(s) 52-56 [39本の小径] 集成『樹影』(シアターX)

ケイタケイ's ムービングアース・オリエントスフィア主宰者のケイタケイさんのダンス公演。

3作品を連続上演。
それぞれ、古木、縄、小石をモチーフとして舞台に置き、ダンサーは上半身の衣装を着替えて踊った。

ケイタケイさんは1946年12月30日生まれだそう。
大きな動きはないのだが、厳か。
1作品目では、横たえられた古木を抱えて立てていくさまが、大地と天空をつないでいるように見えた。

古来から

もっとみる