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季節の変わり目『ア、秋』


秋ハ夏ノ焼ケ残リサ。

『ア、秋』太宰治

カエルの鳴き声や蝉の鳴き声がしない。
少しずつ夏はどこかに過ぎ去っていって
秋の季節がどんどん忍び寄ってくる。

昔から疑問に思っていることがある。
二十四節気のように暦では春夏秋冬は存在するけれど
体感する季節はいつのまにか、春から夏に夏から秋に
秋から冬になってまた春が来る。
どの日が変わり目なのかわからないけれど
ゆるやかに季節が移り変わっていく。

ひとの心もある日決断した心によって
急に180度変わるのではなく、なだらかにゆるやかに
終わりを迎えることはできないのだろうか。

誰を傷つけてもいい、わたしは自由でいたい。
と言う反面
誰かに恩返しをするために、わたしが我慢すればいい。
この反する感情と約1年間戦ってきた。

季節のように緩やかに人を傷つけることなく
美しいものとして移り変わりたいと言う願いは
大切だと思った人を裏切るような自分を認めたくない。
ただそれだけの理由なのかもしれない。

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