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【未来への投歯】いい歯を保つために
皆様、おはようございます。
今回はいい歯を保つために私が日頃行っていることを自戒の意味も込めて書いていきたいと思います。
長い間歯医者さんにお世話になった私だからこそ、皆さんにお伝えしたいことがあります。
私と歯医者さんの長い付き合い
私は昔から甘いものが好きで、虫歯になりがちな人間でした。
これまでお世話になった歯医者さんはこんな感じです。
・親子二代でお世話になった歯医者さん
・日曜日以外は毎日夜まで診療しているタフな歯医者さん
・ラジオから詩吟(?)が流れてくる独特な雰囲気の歯医者さん
・お喋り好きな歯科衛生士さんがいるアットホームな歯医者さん
・SNS、YouTubeで歯磨きの方法や虫歯予防を熱心に呼びかけている発信系歯医者さん。
どの歯医者さんにも虫歯の治療や定期検診から親知らずの抜歯、歯牙腫の発見に至るまで本当にお世話になりました。
いつもありがとうございます。
今は虫歯を反省し、毎日のケアを大切にして歯医者にも定期的に通っています。
歯の価値を知っていますか?
皆さんは御自身の「歯産価値」を御存知でしょうか?
日本予防医学協会の調査によれば歯1本あたりの価値はお金に換算して平均約35万円に相当するという結果になったそうです。
歯を失うと、食生活の質や生活全般の満足度が大きく低下するためです。
健康な歯は、美味しい食事を楽しむための大切なツールであり、一生の宝物ですね。
お口のケアに時間と労力を投下する「投歯」という概念があります。
健康な歯があれば、美味しい食事を楽しみ、充実した日々を過ごせます。
一方で、歯の健康を軽視すると「歯の負債」を抱え、利息(治療費や苦痛)は非常に高くつきます。このような視点で考えると、日頃の「投歯」(歯への投資)は、未来への大きなリターンにつながります。
8020運動
8020運動を御存知でしょうか?
平成元年から厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会が提唱した健康推進運動で、
「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」というものです。
親知らずを除く28本の歯のうち、20本以上自分の歯が残っていれば、日常生活で困らずに食事を楽しめるとされています。
平成元年に始まった8020運動の達成率は当初1割に満たなかったものが、平成28年には5割以上に達しています。
目覚ましい右肩上がりですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1732413314-UrRnefy8PqdskzDXtpQCvI1h.png)
達成率向上の理由としては、各市区町村での
歯周病検診の対象者年齢が拡大されたこともあり、歯の喪失のリスクである喫煙、歯周病、口腔清掃の不良、根面う蝕等の歯科治療が効率的に提供されたことがあげられます。
今後さらなる達成率の向上が見込まれる中、新たな高齢者口腔保健活動が模索され、提案された概念がオーラルフレイルであり、口腔の機能に注目した概念として最近注目されています。
オーラルフレイル
オーラル(口腔)フレイルとは、口の機能低下や食事機能の障害が、やがて全身の健康に影響を与えるという負の連鎖に対して警鐘を鳴らした概念です。
例えば、食べ物を口からこぼす、うまく飲み込めない、滑舌が悪くなるなどの軽微な変化を放置すると、全身の機能低下が進行する可能性があります。そのため、早期の対応が重要です。
こうした一連の現象及び過程をオーラルフレイルと位置づけ、さらにフレイル(虚弱)の前段階であるプレフレイルとして捉え、国民の口腔健康に関するリテラシー向上を目的に提唱されました。
歯の数だけでなく口腔全体を「健口」に保つことが将来の健康的な生活につながる投資になるということが概念として示されたかたちです。
下に示すのがオーラルフレイル概念図です。
![](https://assets.st-note.com/img/1732415144-3QqXMTrZjR2J0xAfdU9zp5cC.jpg?width=1200)
出典:公益社団法人日本歯科医師会:「歯科診療所におけるオーラルフレイル対応マニュアル 2019年版」
第3レベルまで行ってしまうと歯科診療所での対応が必要になります。
早めに対応することでレベルを改善することができる場合があります。
オーラルフレイルを予防するために、厚生労働省の制度のもと、自治体や地域の歯科医師会、歯科衛生士会、歯科医療機関が連携して、地域レベルで予防活動を展開しています。
具体的には、かかりつけ歯科医による口腔ケアメニューを含めた「通いの場」等への参加勧奨、オーラルフレイルが疑われる高齢者を歯科医師に繋ぐ仕組み等が導入されています。
また、通いの場では、地域の歯科衛生士が医師や保健師、管理栄養士などと連携しながら対応することが求められています。
この仕組みを通じて、単なる歯科ケアにとどまらず、生活機能低下防止・疾病予防・重症化予防の一体的なサービスを地域住民が身近な場所で受けられる状態を目指すイメージです。
下にオーラルフレイルのセルフチェック表を添付しました。
御自身のお口の健康状態をチェックしてみましょう!
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出所:公益社団法人日本歯科医師会リーフレット
「オーラルフレイル」から
日頃のケア
お口の健康を維持する重要性がわかっていただけましたでしょうか。私も80歳までに20本の歯を維持できるよう頑張っていきたいと思います。
さて、ここからは私の日頃のケアを紹介していきたいと思います。
歯ブラシ
電動歯ブラシを使って朝昼晩歯ブラシをしています。
普通の歯ブラシよりも時短になるようです。
最初は振動がくすぐったいですが、慣れてくると歯がツルツルで快適です。
※電動歯ブラシは磨いた気になりやすいですが、口の奥までしっかり磨きましょう。
フロス
歯磨きだけではなくデンタルフロスをしましょう。
歯ブラシだけでは歯と歯の間の歯垢は約60%しか除去できませんが、デンタルフロスを組み合わせることで約80%まで除去することができるようです(公益財団法人ライオン歯科研究所「歯と歯の間のケア方法」から)。
毎日フロスをするのが理想ですが、私は時々サボってしまいます😭
キシリトールガム
薬局に売っているキシリトール配合のガムを噛んでいます。
キシリトールには下記の効果があります。
・唾液分泌の促進
・歯の再石灰化を助ける
・甘いのに虫歯の原因にならない
・歯垢に含まれる酸の中和促進
・ミュータンス菌の代謝の阻害
私の使っている製品はガム10粒につきおよそ5グラムのキシリトールが配合されています。
キシリトールが有効となる摂取量は1日5〜10グラムですので、可能ならば1日10粒程度、摂取したいところですね。
ただ、そこまで摂取できずとも、私は唾液分泌、歯の再石灰化効果を期待して地道に続けています。
また、歯医者さんで売っている歯科専売のキシリトール含有量100%のガムは、市販のものよりも食べる量が少なくて済みます。
※1度に多量に摂取すると体質により、お腹が緩くなる場合があります。敏感な方は御注意ください。
※キシリトール製品の効果を期待する場合には
シュガーレス表示がされているものを選んでください。
定期検診
前述の通り、自力で完璧に歯垢を取り除くのは不可能ですので、半年に1回自主的に定期検診を受けています。
カレンダーアプリとtodoリストに定期検診の予定を入力して、受診忘れがないようにしています。
初期の虫歯は痛みがないことも多いので、プロのチェックが頼りです。
私も定期検診によって虫歯の重症化を未然に防げたことが何度もありました。
自動車の車検みたいなイメージで受診していますね。思わぬ処置が必要な場合があるかもしれません。
保険証を使えるといっても重症化した場合の治療費も安くはありませんから、重症化しないうちに検診で発見できたほうが出費も抑えられるメリットもあります。
最低半年に1回は歯医者を受診しましょう。
最後に
いかがでしょうか。日頃のケアとしては当たり前のことしか書いていません。
当たり前の事を当たり前に継続していくことが大事です。
健康な歯はお金で買い戻せません。「歯産価値」の高い自分の歯を守るため、今日からできることを始めてみませんか?