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健康食と経営

今回は健康食と経営について書いていきたいと思います。私は今、健康という括りの中にあるコンセプトを軸にした活動をしています。

その中で地方のリゾート施設での仕事を受けている理由について書いていきたいと思います。

理由

  • 私の料理に対する基本理念は「美味」「健康」「幸福」の三本柱です。まず料理は「美味しい」と感じるものでなくては食べ続けられません。(この場合の美味しいは身体が欲する料理という側面です)そして食べることによって身体的健康と精神的健康を維持出来ます。この2つの「健康」があることで「幸福」だと感じる心を養う事が出来ると思います。都市化し、便利過ぎる生活環境では身体的、精神的健康には適していないと私の経験上感じます。

  • 地方のリゾート施設には日本の社会課題の縮図があり、全ての問題に対して食は密接に関わっています。課題(地方創生、少子高齢化、低賃金、長時間労働、労働力不足など)逆に期待の分野もあります。(新しい湯治のリブランディング、地元生産物のブランド化、人生100年時代の体質改善3リセットプログラム(reset fatigue,  reset battery,  reset lifespan)それに付随する物販やコンサルティング、妊活前の体調改善プログラム、過労や鬱防止の新人研修(法人)、法人用社員食堂のコンサルティング、

  • 健康には食、睡眠、運動、オートファジー、が揃わないと効果が期待出来ません。リゾート施設にはその全ての要素が揃っています。

  • 健康食と言っても1回食べただけでは全く効果はありません。気付きや学びを提供する事も大切ですが、6~10日宿泊し本人の体質が変わる成功体験を経験しなければ継続する事は難しいです。

  • 都内ではこだわり過ぎた健康食をコンセプトに経営するとターゲット層が狭くなりすぎて一定の売上で頭打ちになります。健康食はあくまで「客寄せパンダ」であり、その先の企業イメージの向上や物販、宿泊などに繋げられないと継続が難しくなります。逆にチェーン店のような一見身体に良くないイメージがあるお店が期間限定や特別メニューなどのうたい文句で「ヘルシー」や「減塩」をメニューに組み込むと売上が上がります。

  • 人生100年時代は「健康的に働く」が仕事を選ぶ基準の1つになる時代だと思います。

大まかに以上が地方リゾート施設の仕事に魅力を感じている理由です。

これからの飲食業界は飲食単体では経営が難しく、他の業種との相乗効果が必須になってきます。個人店の場合は自身が大家、もしくは専門性があり技術の高い高級店でなければ残る事は難しいと思います。

さいごに

私が何故、健康食の分野に関わるようになったか、最後に書きたいと思います。私には小さい娘がいます。生まれて間もなく持病が発覚しました。その持病にはケトン食が有効であるという先生のアドバイスでした。当時はまだ身体が小さすぎて病院の過度なケトン食では成長が止まってしまうため見送られていました。そこで家庭で出来る範囲で始めたのが私の健康食に関わるルーツです。それまでの私は仕事の為には家族を犠牲にするのは当たり前というオールドタイプの職人でした。自分のお店を持ち、少しは経済的に余裕もありましたが、結果誰も幸せに出来ていない事を痛感しました。美味しいが基軸のお店は私がやらなくても良いお店は沢山あります。これからは「健康だから感じる幸福」に食を通して関われればと、そう在りたいと思っています。







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