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12年婚活して238人とお見合いした40過ぎの女がスピード婚した話【アラフォー渚の婚活体験記#3】たった一人の人とうまくいけばいい

■結婚相手は一人だけ


それでは、どうやって希望通りの相手と結婚することができたのか。

言ってしまえば身も蓋もないが、婚活に近道はない。
成功の秘訣は「とにかく諦めずに婚活を継続したこと」に尽きる。
言い換えれば、婚活をしていれば誰もが経験する「婚活疲れ」を、極力なくすように努めたことが大きなポイントだった。

一例を挙げると、以下の通りだ。

☑️婚活アプリもお見合いと同様に、初回はお茶だけにする。
(気が合わなければ長居しないで済むし、デート費用も安くつく。1時間程度で済むので、一日に二人会うこともできて効率的)

☑️収穫がなかったお見合い帰りには、マッサージや健康ランド、習い事などに直行してリフレッシュ。(「一日を無駄にした」と思わないで済む)

☑️メッセージ交換だけでは会うべきか判断がつかない人には、オンラインデ ートを提案。(電話ではなく、オンラインなら相手の身だしなみや雰囲気、話し方、さらには部屋の様子までわかるので、実際に会いたいかどうか判断がつきやすい)

☑️相性が合わない、異性として好きにはなれそうにないと感じたら、極力、早めにお断りする。(自然消滅や曖昧な態度は失礼だし、ダラダラ続く関係は自分にとってもストレスになるから)

ざっとこんなところだが、
「初対面の異性と二人きりで会って、1時間ほど場をもたせること」の大変さについては、婚活経験者なら首がもぎれるほどうなずいてくれるはずだ。

これほどストレスフルなことを、少しでも負担なくやり続けるには、相手に過度な期待をせず、ときには半分仕事だと思って、淡々とお見合いを重ねるくらいのタフさが必要だ。
そして、無駄を省いて効率よく会う工夫や、自分なりのストレス解消法を持っておくことも欠かせない。

特に、私のような人付き合いが苦手で、「おうち大好き」な引きこもり気質の人間にとって、婚活は苦行以外の何物でもなかった。

わざわざ休日にメイクして、1時間以上かけて都心の人混みの中に繰り出し、待ち合わせ場所に行く。そして、いざ現れた相手が「写真とは別人」だったときの絶望感たるや!
(※これが俗にいう「写真詐欺の洗礼」というやつだ)

そのたびに「こんなことになるなら、仕事の依頼を断らなければよかった。今頃、原稿の一本でも書けていたのに」と何度も落ち込んだ。

こうやって振り返ってみると、やはり「婚活の9割はメンタル」というのが私の結論だ。それゆえ、巷にあふれる「愛され女のモテテクニック」や「好感度を上げるプロフィールの作り方」といった類のノウハウは一切使わなかった。

というか、そもそもそんな器用さもないし、一生連れ添う相手を前に策士になる必要があるのだろうか。結婚すれば、いずれ化けの皮が剥がれるのだから、最初から飾る意味などない。

それよりも大事なのは、たった一人の運命の人に出会う前に、婚活市場から撤退しない心の強さを持つことだ。

■強靭なメンタルと「忘れる力」を鍛える

婚活市場に出てみると、驚くほどさまざまなタイプの男性がいることに気づく。

女性と目を合わせることができなかったり、初対面で妙な手土産(そば粉)を手渡してきたり、「僕がダメなところを3つ挙げてください」と言ってきたり、一流企業に勤めていることを隠れ蓑にマッチングアプリ荒らしをしていたり……

例を挙げればきりがないが、とにかくクセが強い男性が多く、お見合いが終わると、毎回、精根尽き果ててしまっていた。

誤解を恐れずに言えば、出会った男性のほとんどが自分にとっての“はずれ”だ。だが、100人と出会い、99人とご縁がつながらなくても、結婚相手はたった一人しかいない。

婚活においてどれだけ辛い思いをしても、最終的にお互いを思い合える人が一人見つかれば、今までの苦労はすべて帳消しになるのだ。

12年の婚活修行を通じて、私は悟りを開くことはできなかったが、その代わりに「強靭なメンタル」と「嫌なことを一晩で忘れる力」という最強の武器を手に入れることができた。

そして、その武器こそが、私を結婚へと導いてくれたのだと確信している。

結婚に至るまでにずいぶんと回り道をしたが、そんな武器を授けてくれた12年の婚活修行と、私を成長させてくれた238人の婚活男性に、今は心から感謝している。


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ライター稲村 渚|【実録】アラフォー婚活体験記を毎日投稿中
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