3ヶ月半で東工大院試に合格した話(数理計算科学系)
はじめまして。ほたてです✌!!
2021年9月に東京工業大学 数理・計算科学系の院試に合格しました。僕自身、ネットで院試の情報をかき集めながら勉強を進めましたが、数理・計算科学系の最近の情報は少なかったため、今後受験する方のお役に立てばと思い、noteを書きました。
ちなみに私の友人が、院試に関する無料相談や、過去問解答を配布しているので、もし必要な方は↓のLINEから友達になると良いことがあるかもしれません。
(LINE友達になってもぼくにお金が入るわけでもないですし、宣伝用の記事でもありません笑)
私について
もともと東工大の他学部に在籍していましたが、ブロックチェーンに興味を持ったため、数理・計算科学系の受験を決めました。(投資→仮想通貨→ブロックチェーンという流れです)
しかし、学部時代の成績はゴミ(GPAは1.5くらい…)だったので、専門科目はもとより、基礎数学もなんの積み上げもありませんでした。
また、院試の受験を決めたのは4月下旬だったため、正味3ヶ月半で受験勉強を進めなければならない上に、TOEICの受験が出願に間に合わなかったため、はるか昔に受験した590点(控えめに言って終わってます)のスコアで勝負する必要がありました🤤
以上3重苦でしたが、ポジティブな私は「ワンチャンいけるっしょ」と考え、受験を決めました。
このような状況下でも、第一希望の研究室に合格できましたので、その道程をお伝えします。
5月ー勉強開始
院試に向けて5月から勉強を開始しました。まず手をつけたのは基礎科目の微積分・線形代数です。
以下、使用した参考書です。
他の方が書かれた記事でも言われていますが、少なくとも数理計算の基礎科目はマセマで十分です。しっかりやりこみましょう。
演習書は、他の書籍でも良いとは思います。ただ、私は8月ごろに青チャートを少々使いましたが、「範囲が広すぎる」「難易度の幅が広すぎる」という理由で、ほとんど辞書的にしか使いませんでした。🧐
基礎科目の勉強法
まずはひたすらマセマをやる。以上です笑。
私は、テキストは5回以上は読みましたし、演習書も3周はしました。(演習は2回目以降は間違った問題のみでしたが)
その後、ある程度力がついてきたと感じたら、過去問を解きましょう。
私は、基礎科目に限ってはH13年から最新年度まで全て解きました。
最初に過去問を解き始めたときは、「全くわからないんご」でしたが、解答を読むうちに基本的にマセマの知識で対応可能だとわかってくるはずです。(3割程度は厳しい問題があると思います。)
また、過去問の解答や授業資料ですが、これはなんとかして集めましょう。
特に外部生はがんばりましょう。
6月前半ー専門科目開始
6月から専門科目の勉強を開始しました。私は専門科目として以下を選択しました。なお、私は時間がなかったため、予備の科目を準備することはできませんでした。
まず勉強を開始したのは、比較的難易度が低いと言われていた数理最適化(線形計画法)です。参考書は以下になります。
はい。学校指定の教科書ですね。
この科目に限った話ではありませんが、基本的に学校指定のテキストを使用すると間違いありません。東工大のサイトに載っていますので一度は確認しましょう。
数理最適化の勉強法
ITテキストと友人からいただいた授業資料を用いて学習を進めました。
基本的には、線形計画法から出題されるため、テキストの該当範囲を中心に学習を進めました。
線形計画法のみなら、範囲が狭いため、3日もあれば基本はマスターできると思います。基本をマスターしたら過去問です。これも易問が多いため、それほど問題はないと思います。
6月後半ーオートマトン開始
数理最適化の次に、オートマトンの勉強を開始しました。
使用した参考書は以下の通りです。
数理計算の試験範囲では、計算理論の基礎は、1冊目だけで大丈夫です。
というか、基本的に非決定性オートマトンまでで問題ありません。
オートマトンの勉強法
「計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語」が最初に呼んだ際にわからな過ぎたため、「オートマトン・言語理論の基礎」を一度呼んだ後に、再び「計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語」を読み進めました。
この科目は、数理計算独特の問題が出るため、演習しづらかったですが、なんとか「計算理論の基礎 [原著第2版] 1.オートマトンと言語」の解答を入手して対応しました。
この科目はとっつきづらいところがありますが、基本を理解すれば問題自体は複雑ではないため得点源になります。演習量を重ねましょう。
7月前半ー数理統計開始
7月に入って、数理統計の勉強を開始しました。使用した参考書は以下の通りです。
やっぱりマセマですね。馬場さんすげえ。
数理統計勉強法
上記参考書と授業テキストを用いて勉強しました。
この科目も東工大独特の要素があるため、授業テキストや指定教科書等で補う必要があるものの、基本的にマセマを信じれば平気です。
また、数理統計以外の4科目は、比較的難易度が低いため多くの方が受験科目に採用されていますが、5科目目はどれを採用してもそれなりに難易度があると思います。
数理統計はこみ入った数式がでてくるため苦戦しましたが、過去問に慣れることでなんとなくの雰囲気で解けるようにしました。
本番も最後の小問以外は解けたはず…
勉強全般について
5月から8月中旬まで、約3ヶ月半の勉強でしたが、以下のような勉強時間でした。
5,6月は教習所や、ワクチン接種😷、遊びなどのため、毎日は勉強をしていませんでしたが、7月以降はほぼ毎日図書館に10~20時までこもっていました。(食事・休憩を入れて正味8hの勉強)
大学受験と違って学校もないため、毎日一人で朝から晩まで勉強をするのがかなりきつかったです。東工大の院試を目指す外部生は、3年生のうちに少しずつ勉強(TOEIC含め)しておくと楽だと思います。
近年は、それほど難しい問題は出ないため、しっかり勉強をして試験に臨めば、外部生もしっかり受かる難易度だと思います。
本番の点数
2021年の問題を解きましたが、ざっくり以下のようなかんじで解けました。
合計すると7割くらいだと思います。
TOEICがゴミでもとりあえず7割くらい解ければ受かるということはわかりました。(勉強中は、最低6割を目指して勉強していました)
最後に
本記事は「東工大」の「数理計算」を受験する「外部生」という、非常にスコープの狭いターゲット向けの内容ですが、同じような後輩の役に立てばと思い執筆しました。
ここまで読んでいただけた方は「いいね」してくださいると、僕も報われるので、ぜひよろしくお願いいたします!!
冒頭にも書きましたが、私の友人が東工大の大学院入試に関する無料相談と、入試に向けてのアドバイスをしているみたいです。
過去問がほしい人は、↓のLINEから友達追加して相談してみてください!
(ぼくに言われても過去問解答を渡せないです笑)
参考
私は検討した上で使用しなかったものの、読者の状況によっては使えるかもしれない参考書を以下に列挙しておきます。
実際に使っていない以上、具体的な良し悪しはわかりませんが、参考書候補にはなるかもしれません。
マセマ 大学基礎数学
マセマの「大学基礎数学」シリーズです。
かなり基礎から書かれている印象で、私は時間がなかったこともあり使いませんでした。
しかし、院試まで時間がある3年生など、じっくりと基礎固めをしたい人は使ってみても良いかも、、
数学 演習本
世に出回る院試数学の演習本です。
これらを紹介するブログも多いです。
私は本屋で確認しましたが、難易度が高すぎて諦めました。
一緒に院試を受けた友人は使用していましたが、使いこなせていたかは知りません笑