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こんな時だからこそチャレンジしてみたい、 《おうちでアートを楽しむ10の方法》。
美術館にもギャラリーにも行けない。こんな日が来るなんて想像もしていませんでした。でも、外に出られない今だからこそ、時間をかけて挑戦してみたい「おうちでアートを楽しむ方法」を10個考えてみました。
これから1個ずつ挑戦しつつ、noteに書いていけたらと思います。
① 過去に見た作品・展覧会のBest10を考えてみる
年末には、様々なところで「今年の展覧会Best3」みたいなものを目にしますが、それを「過去10年で」とか「今までみた作品全てで」って長いスパンで考えてみるのはどうでしょう?
面白そうだと思ったのは、「ぶらぶら美術・博物館」というTV番組で、出演者が「過去10年に見た作品のBEST3」を発表したときに、鑑賞した年にはBEST作品に選んでいなかったものを選出していたこと。
ひょっとしたら、作品を見た当時は「ランキング外」だったものが、時間が経って突然理解できたり、自分の考え方が変わったりして、今では大好きな作品になっていたり、長いスパンで考え直してみると新しい発見がありそうです。
↓2019年の1年間ならこんな感じ。
② 外出できるようになったら行きたい美術館をリストアップしてみる
近場の美術館にも、遠方の美術館にも、いつから行けるようになるのか先行きが見えませんが、では、外出できるようになったらまずはじめにどこに行きたいですか?
お気に入りの美術館、もう一度行きたい美術館、まだ行ったことのない美術館… 所蔵作品の特徴や建物、企画展の傾向など、それぞれの美術館の特徴を調べて行くと、新しい魅力も見つけられそうです。
以前に拝見したこちらのnoteが面白かったので、47都道府県別に行きたい美術館を考えたりもしても楽しそうだなぁと思っています。
③ アート関連書籍を読んでみる
こちらは”おこもり”の王道でしょうか。過去に見た展覧会の図録を眺めるだけではなく、好きなアーティストの著作、アートの歴史、批評など、「アート関連」と一言でいっても、様々な観点から見ていけそうです。
私自身、文章を読むのはそこまで得意ではないのですが、一般書など、読みやすいものから少しずつ入っていくだけでも、自分がひとりで鑑賞するのとは違った視点を取り入れられるようになったように思います。
また、専門書など自分一人で読むのが難しい場合には、Skypeなどを使って友達とオンライン抄録会なんてやってみるとちょっと背伸びして頑張れたりもします。
④ Web上でのトークイベントやオンラインセミナーに参加してみる
イベント自粛要請となってから、様々なトークイベントがオンライン配信になったりしていますが、時間を合わせて会場まで行かなくてもトークが聞けてしまうのは逆に貴重な機会!
例えば、最近の展覧会のなかでは、アーツ千代田 3331で開催予定だった「アーリー90's トーキョー アートスクアッド」展での昭和40年会のメンバーによるトークが配信されていたりします。
初台にあるNTTインターコミュニケーション・センター(ICC)では、もともとメディアアートを中心としたアーティストトークやシンポジウムの映像をアーカイブしており、多数のコンテンツをWebから閲覧することができます。
また、NPO 法人アーツイニシアティヴトウキョウ [AIT/ エイト]では、1900年から2003年の美術史約100年分をオンラインで学べるレクチャーを無料公開していたりもします。
ほかにも、Web上で無料で閲覧できる様々なコンテンツがありそうなので探していきたいと思います。
⑤ webページ上で展覧会を鑑賞してみる
世界各国の美術館でWebから閲覧できるオンラインビューイングやバーチャルツアーも展開し始めているようです。
美術手帳webでは、オンラインで鑑賞できる世界中の美術館がまとめられています。
国内でも、国立科学博物館や横浜美術館でVRビューイングできる取り組みがはじまっています。
また、ニコニコ動画では、「ニコニコ美術館 (ニコ美)」のなかで、新型コロナ影響で休館中の美術館・博物館からの生中継を無料配信しています。(オープン後、すぐに休止となってしまった東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」なども取り上げられています。)
美術館で実物が見たい!というのが本音ではありますが、なかなか行けない海外の美術館や、国内でも普段馴染みのない分野の展示などの風景も家から見られてしまうのは、嬉しいですね。
⑥ 自宅でワークショップに参加してみる
見る(インプット)だけじゃなくて、自分で手を動かして(アウトプット)みたいです。ワークショップといえば、会場に集まって…というものが多いですが、Webや書籍を参考に、自分でできるものも多数ありそうです。
例えば、メディアアーティスト・長谷川愛さんの書籍「20XX年の革命家になるには──スペキュラティヴ・デザインの授業」には、「20XX年の革命家 ワークキット」が付録として添付されていて、ゲーム感覚でスペキュラティブ・デザイン的な発想の練習をすることができます。
明和電機もYouTube上で、普段はイベントとして行っている発想法ワークショップを公開。(これから、ワークショップを追加していくそうです。)
普段とは違った頭の使い方のトレーニングできて、ちょっと変わった発想法は仕事などにも活かせるかもしれませんね。
⑦ 自分でつくってみる
発想のトレーニングをしたら、次は手を動かしてみたくなってきます。絵を描いたり、立体をつくったり…というと、私自身はちょっとハードルが高く感じてしまいますが、写真を撮ったり、それをプリントアウトして組写真にしてみたり、コラージュしてみたり…というのは、比較的チャレンジしやすそうです。
好きな絵を模写してみるというのも良いかもしれません。普通に「鑑賞」するのとは違った気づきがあるかも。名画に「なりきる」というのも流行っているようで、面白そうです。
また、「塗り絵」なども比較的気軽にはじめられるかもしれません。
⑧ 理想の展覧会を妄想してみる
どんなに広い会場でも、どんなに著名な作品を借りても妄想するだけなら無料!
「好きなアーティストの個展を開くなら、どこの会場を借りて、どんな作品を選んで、どう並べようか?」
「気になっているこのテーマで展示をするなら、どんな章立てて、誰の作品を並べようか?」
なんて考えてみると面白そうです。
あまり大きく考えると大変そうですが、例えば、部屋の棚に眠っている過去の展覧会で買ったポストカード(うまく活かせてないの私だけかもしれませんが…)から、自分の決めたテーマでピックアップして部屋の壁に貼ってみたり、展覧会の会場で撮影した写真からピックアップして、プリントしてノート見開きに構成してみたり、なんていうのだけでも楽しそうです。
⑨ 批評を書いてみる
例えば「昨年見た中で、一番印象に残っている展覧会の感想」、逆に「ピンと来なかった展覧会の感想」。それから「自分にとってのアートとは何か?」など、テーマを決めてアートについて考えてみるのも良いかもしれません。
1つ書くだけでも過去の展覧会の図録や書籍を読み返したりすることになって、展覧会や作品の理解がぐっと深まるように思います。書いたものをnoteでシェアするとモチベーションが上げられるかもしれません。
⑩ 作品を買ってみる・家で飾ってみる
最後は「外で見られないなら、おうちで見られるようにしちゃえ!」です。作品を購入するのはハードルが高そうでも、オンラインなら割と気軽に購入できるかもしれません。
例えば、好きな作品に気軽に金銭的な応援ができるArt Stickerというアプリ。新型コロナの影響を鑑みて、今月から作品売買を開始しています。さらにweb鍵などの壁紙に使える「バーチャル壁紙」の販売も。作品を買うのはハードルが高くても、気軽に「購入」する第一歩に良さそうです。
美術手帳が運営するECサイト「OIL by 美術手帖」には手頃な価格の作品も多く、また、作品だけでなく作品をあしらった雑貨のようなプロダクトもあるので気軽にアートを生活に取り入れられそうです。
私はクラウドファンディングを通じて作品を入手することもあります。アート系に力を入れているCAMPFIREやMOTION GALLERYで応援したいプロジェクトを探してみるのも楽しいかもしれません。
アート作品は、非日常的な強烈なものでもあったりするけれど、それを日常生活の中にどう取り入れてどう共存しようか?と考えるのも楽しいです。
ほかにも、webでアート系ムービーを見たり、美術検定などの資格試験の勉強をしてみたりするなど、おうちでアートを楽しむ方法はまだまだありそうです。
好きな作品や展示のことをもっと深く知って、自分の言葉で考え直して、自分でもアウトプットしてみる…外に出られない今だからこそ、こんなサイクルを時間をかけて楽しんでみたいなぁと思います。
もし、面白そうなものあれば、ぜひ試してみてください!
(各項目ごとに撮影した画像は「みんなのフォトギャラリー」に挙げています。項目のタイトルで検索すれば出てくるのでどうぞご利用ください。)
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