「学習者は、どう感じるだろう?」
こんにちは!
この記事では、LX(ラーニングエクスペリエンス)において、カリキュラムの視点で心がけている「学びへの配慮」をテーマにお伝えします。
LX(Learning Experience)という言葉
Learning Experience(ラーニングエクスペリエンス)とは、もともと 2015 年に学習体験デザイナーのコニー・マラメド氏によって、発信されたと言われている言葉です。
ライフイズテックが考えるラーニングエクスペリエンス
ライフイズテックでは、学習者の体験を第一に置いて
「ひとりひとりの可能性を最大限に伸ばす」ために、LX という考え方であらゆる「教育」に取り組んでいこうと考えています。
LX はあくまでも手段であり、具体的な方法を事業ごとのサービスや日々の業務に落とし込んでいくと、私の場合は……
主に中高生に向けたプログラミングや情報教育を「オンライン学習」という形で設計・制作をする機会が多いため、その中でどのような体験をお届けできるかを考えています。
オンラインの学習システムにおける学びへの配慮
教材を設計するときは、オンラインという特性を活かして、初学者でも
「速く・深く・大量に」学べるよう工夫しています。
特に、プログラミング学習の場合は……
知識を頭に入れる(インプット)だけでなく、実際に「作品を作る」という経験・体験(アウトプット)を通して、アルゴリズムという概念を学びやすい特長があります。
一見、長くて複雑なプログラムでも、細かく分解することで、
「ステップ・バイ・ステップ」の学習を実現しています。
カリキュラムの視点で考える学習者の「感情」設計
ステップ・バイ・ステップの教材を設計・制作する過程では常々、
「学習者は、どう感じるだろう?」という視点を忘れないよう、心がけています。
例えば、以下のようなことを意識できるよう工夫しています。
教材の見た目はワクワクするものになっている?
プログラミングの場合、作例で「面白そう」といった期待が膨らむ印象を与えられるか
学習者のレベルを想定した学習の手順になっている?
前提となる知識、前後関係を意識できているか
既に学習した内容と関連があれば、結びつける
今、それをやる必然性があるか
プログラミングの場合、必要な時に必要なコードを書く
適切なタイミングで、繰り返し学習ができるようになっているか
1 回の説明やコードを書いだけでは、習得したことにはならない
あえて遠回りをしたり、エラーに遭遇したりする体験も作れているか
綺麗な一本道だけが、理解しやすいとは限らない
時折、学習者に予測を促すことで、思考のタイミングを作れているか
法則性のあることなどは、予測をしてから先に進むことで、学習者は答え合わせができる
伝えたい情報を 1 回で覚えられる分量に分解できている?
1 回のステップに、やることを詰め込みすぎてないか
「やってみる」ことへのハードルを下げる
学習者のレベルを想定した言葉選びができている?
必要な情報を、簡潔にわかりやすく伝えられているか
なるべく結論から伝える
冗長な表現を避ける
具体的な例を示す
1 画面に詰め込む情報量は適切か
伝えることを厳選し、一気に押し付けない
図解を使って、視覚的に理解しやすくできている?
直感的に「わかりやすい」と感じられるか
情報の関連性やパターンなどを可視化できているか
クイズなどを交えて、理解度の確認や復習ができている?
質の良い問いかけができているか
同じテーマの問いでも、問い方ひとつで印象が変わる
……学習テーマによって、他にもさまざまな観点で、
「学習者は、どう感じるだろう?」と考え続けること忘れず、「学びへの配慮」に繋げていきたいと考えています。
まとめ
今回は、LX(ラーニングエクスペリエンス)において、カリキュラムの視点で心がけている「学びへの配慮」について、共有しました。
一人でも多くの学習者が 「夢中になってやっていたらできていた!」と感じられる状態を目指していけたらと思います。
それぞれの、より具体的な内容については、また別の記事で共有させてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
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