生まれては消え、消えては生まれ
朝、林の中を散歩して、
四角く区切られた
人間の建造物のなかの世界にもどってくると、
がっかりする。
自然は
ものも言わず
静かに
ただ
そこに佇んでいる
あの高い山々が隆起してできたのは
何百万年も前とか。
この空に向かって真っ直ぐに伸びる樹木だって
数百年は生きているかもしれない。
一方のわたしたちは
たかだか
100年くらいの生命。
人間が霊長類の長だなんて
自然は人間を
しかたないな、
と優しく見守ってくれているだけではないか?
感謝もなにもわからない
なんてちっぽけで
自分という枠にとらわれた
かわいそうな存在かと
その大きな懐のなかで
せいぜい遊ばせてもらっているだけだろう
自然には
四角ってあるのか?
生と死は溶け合い
同時に存在している
音もなくあるものは消え
同じ空間から
またなにがが生まれる
そこにはとくに
悲しみも
喜びも
ないみたい
ただ
あるがままに
生まれては消え
消えては生まれる
あたりまえに
理由も意味もとくにないみたい
人間の世界は
嘘と欺瞞ばかり
自然にはもともと
敵うわけなどないのだから
人間こそ
自然にこれ以上迷惑をかけないように
謙虚に
感謝をもって
日々生きたらよいのに
と思う。
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