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ときどき旅に出てみるけれど

玄米と味噌汁が基本で、納豆と卵を付けると贅沢に感じるくらいには質素な食生活を送り、空いた時間には読書と映画、10時には寝て6時に起きる平凡な生活をしていると、ときどき何らかの刺激が欲しくなる。そんなときは旅に出てみる。

旅といっても観光名所やご当地グルメを満喫するのではなく、商店街をぶらぶらしたり、外観がかっこいい古本屋に入ったり、地域に馴染んでいるパン屋でスタッフ推しのパンを食べたりするだけだ。それから、足腰が疲れ果てるまで地域を練り歩く。Googleマップを開きたい衝動に耐えながら自分の直感を頼りにのんびり進む。

歩くのに疲れたら予約していたホテルに向かう。お風呂で汗を流して、近場で腹を満たせば、後はホテルの部屋でゆっくりする。部屋で本でも読んでいると、「これじゃいつもの生活と変わらんな」と思えてくる。それと同時に、「いつもの生活って最強なんやな」と思えてくる。


400字エッセイ書いています。

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