ひもの話|ごみ拾いからみえる脱プラ|ゼロ・ウェイスト
「すこしでも野菜を作りはじめようか。食糧危機も近いというし」
家庭菜園人口、急増に違いない2020年。
そう勝手に予測しております。
熱心にサーチもしておりませんが、すでにこの春からそれぞれの生活がゆるすところからおはじめの方々が続々いらっしゃると思う。
窓際で、プランターで。
トマトやきゅうり、さやえんどうなどなど。
背が高くひゅるひゅると育つ作物には支柱をたてて、ひもでくくりますね。
わたくし、自宅から徒歩30分ほどの範囲を3時間かけてうろつく趣味があります。
何のためかというと、いわゆるごみ拾い。
自主的にごみを拾って歩くというと
「あら、良いことしているわね」
なんてお褒めコメントいただくこと、あります。
ただただ正直に申し上げますと、
ごみ拾いをはじめるきっかけは
世のため人のためというよりは断然!自の為。です!
どお〜にも気になって気になって仕方がなかったのです。
飛ばされ踏まれた、グレーのアスファルトにはり付く1cm×3cmほどの白い長方形が。
たばこのことです。
吸い殻です。
彼らは道路の上は自分の居場所じゃないように、心地が悪そうでした。
「拾ってほしい…」
そう訴えかけていました。
ごみ拾いそのものの話はまた別の投稿であらためて書きます。
話をつなげつつ戻しますと、
ごみ拾いの動機はたばこの吸い殻たちの訴えでしたが
道には生分解性でない(=土に還らない)シロモノがいっぱいです。
ペットボトルや飲料の缶は当たり前として。
たばこの包装、おにぎりの包装、コンビニ弁当の容器、キャンディの袋、ストロー、ウェットティッシュ、薬の空のやつ、乳酸菌飲料の小さなボトル、何かのフタのリング、何かわからないプラ製の部品… you name it..
その中には
’プラスチック製のひも’も
まあまあよく落ちています。
「PPロープ」などという名称のようです。
子供の頃はスズランテープでポンポン作りの記憶もあります。
家庭菜園に限らず、工事現場や、ごみ集積所のあれやこれやをくくりつけておく…など
見回せばひもは屋外でよく使われている。
屋外で使用するプラスチック製品は
特に太陽光の紫外線により劣化しやすい。
ひもなんて元から細く、軽量に作られているため
風で簡単に飛ばされてしまいますよね。
それらはマイクロプラスチックとなり
いずれ海洋へ広がるのは昨今マスメディアでも
もりもり取り上げられるようになりました。
珊瑚が病気になり死にいたる原因にもなります。
これね、
土に還るひもを使えばまるっと解決◎
しちゃいませんか。
たとえば、麻ひもはどこのホームセンターにも安価で手に入ります(^^)
しかも麻は育つのが早く、
栽培面積の割に収穫できる頻度も高い。
麻は素晴らしく優秀!
古来でも履き物から様々な物に活用されていました。
未来にはさらにわたし達の生活に必須!の植物になると思うのです。
住宅街の側溝、駐車場の隅、歩道脇の植え込みで
土まみれだったり、
ちぎれて短くなったひもたち。
拾いあげるたびに
「きみが麻だったら、わたし放っておくわ。
微生物のみなさんへの栄養になるものね」
と心の中でつぶやきます。
土に還らないからごみ。
土に還るなら、ごみではなく土壌の微生物のごはん。
今日はやたらひもひも言ってみましたが
#脱プラ や
#ゼロ・ウェイスト を目指して
ひとりひとりの生活の中でできることって
た〜〜〜〜くさんあります♡
− 家庭菜園をはじめる
− みんなに優しいひもを選ぶ
#あたらしい地球の暮らし って
そうやってはじまっている。
これだけ麻を持ち上げておきながら
写真は麻ひもではありませぬ。
今日、5月9日は世界フェアトレードデー。
この日にちなんでシサム工房さんのひもです。
まあるく巻いてあるお姿。かっこいい!