現代アート好きなら外せない、パリの美術館5選
こんにちは、パリ在住のLisa(@LisaFujino)です。今回は現代アート好きの私がお勧めする、パリの美術館5選を紹介します。
①ポンピドゥー・センター(Pompidou Centre)
1977年設立。過去の首相・ポンピドゥー氏が文化振興を目的に設立した美術館です。マレ地区の付近にあります。
主に20世紀後半に活躍した現代アーティストをメインに、ヨーロッパ最大級の近現代美術のコレクションを保有しています。ピカソ、マティス、ミロ、シャガールはもちろん、現代アートの父・マルセルデュシャンや、私の大好きなニキ・ド・サンファル、日本人では抽象画家の白髪一雄さんの作品などもあります。
展示会のレベルも高いです。近年では、クリストやフランシス・ベーコン、ヴィクトル・ヴァザルリーなどのアーティスト個展を開催。今年はマティスの展示会も予定されています。
超有名作家だけを大型展で取り扱うのではなく、エマージングアーティストの展示会も常に開催されています。映画や舞台など、色々な種類のアートを展示のほか、美術関連の書籍・ショップも充実しておりこれこそ現代アートスポットになっています。
私のおすすめは、常設展示のコレクションです。ポンピドゥーは現代アートの教科書に出てくるような良質なコレクションを保有しており、また定期的に変わるため毎回新たな発見があります。
営業時間:11〜21時、火曜定休。
②パレ・ド・トーキョー(Palais de Tokyo)
2002年開館。元々近代美術館だった場から、2002年に現代アート専門の美術館・アートセンターに生まれ変わりました。パリ西側の16区、エッフェル塔のすぐ近くにあります。
ポンピドゥーが20世紀後半を取り扱うのに対して、パレ・ド・トーキョーは現存の若手新進気鋭アーティストを中心に取り扱っています。
16区は裕福な方が多いブルジョアな地域ですが、カルチャースポットとしてパリジャンの若者やおしゃれな人が集まるスポットになっています。パレ・ド・トーキョーに隣接されている、パリ市立近代美術館もおすすめです。
営業時間:12〜21時、火曜定休。
③ルイ・ヴィトン財団美術館(Fondation Louis Vuitton)
2014年設立。LVMHグループの美術館。パリ西側郊外のブローニュの森の中にあります。
主に、近代〜現代アートの作品を展示。近年では、バスキアや、ギルバート&ジョージ、エゴン・シーレ、シャルロット・ペリアンの個展を開催しています。
LVMHオーナーのベルナール・アルノー氏はアートコレクターとしても有名で、ルイ・ヴィトン財団美術館のクオリティも高い展示になっています。
建築を担当したのはフランク・ゲーリー。ビルバオのグッゲンハイム美術館の建築家です。ダイナミックで綺麗な建築には圧倒されます。建築好きの方にもおすすめです。
営業時間:11〜20時(土日は10時〜)、火曜定休。
④カルティエ現代美術財団 (Fondation Cartier pour l'art contemporain)
1984年設立。宝飾品メーカー・カルティエの美術館。サンジェルマンのやや南、14区にあります。
主に国際的な現代アーティスト作品を展示。写真のアーティストに強い印象ですが、インスタレーションや若手アーティストのグループ展など、空間を生かした挑戦的な取り組みを行っています。過去には日本人の森山大道さん、建築家の石上純也さんが個展をしていました。
建築を担当したのはジャン・ヌーヴェル。全面ガラス張りの中で、庭園もあり自然と融合された空間はパリにいることを忘れてしまうくらい素敵な空間です。
営業時間:11〜20時(火曜は22時まで)、月曜定休。
⑤ヨーロッパ写真美術館 (Maison Européenne de la Photographie)
1996年設立。サン・ポール教会の近くにある、写真中心の美術館です。
近年では、フランス人アーティストのJRが個展を行いました。2020年11月には森山大道さん、2021年2月には片山真理さんの個展が企画されています。人物画・風景画・歴史画などジャンルを問わずさまざまな写真家の作品が企画展示されています。特に写真好きの方におすすめの美術館です。
営業時間:11〜20時(土日は10時〜、15分前に閉館)、月曜・火曜定休。
以上、現代アート好きなら外せない、5つの美術館を紹介しました。
パリの美術館はルーブルやオルセーだけではなく、現代アートも充実しています。パリにお越しの際は、ぜひ足を運んでくださいね。
今後、パリの現代アートギャラリーや、パリ以外の地区の現代アート美術館情報も発信します。
※この記事はstand.fmの配信をもとに編集したものです。
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