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#小説
Around 30 vol.1
27歳。
まだ花の○○とか言ってもらえるほど艶と若さに満ち溢れていた頃、私は神田にある立ち飲み居酒屋で絶賛呑んだくれていた。
ちょうど7月に入って外で飲むちょうどいい季節。仕事のゲーム開発のデスマが終わった直後の開放感満ち溢れる時期に加えて、当時付き合っていた彼氏に、ブラックホールのような底なし沼に足を掴んで引き込まれそうになっていて、その場にいればいるほど自分が跡形もなくなくなってしまいそうな
私は宇宙人。 vol.XXX
ずっと書こうと思っていたことなのに、タイトルを書いてみて軽く絶望を感じている。
何言ってんの自分。
こんな突拍子もないことを真顔で言われたら、笑うよりもこいつやべぇとしか思われないだろう。
はぁ、と小さなため息をついてアメリカンコーヒーを飲んだ。
落ち着け自分、そしてちゃんと起きろ?と心の中で念じた。
しかし…
これが嘘ではなく本当らしい。
「りのさんには使命があります。」
突然の-使