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朝の小さなアクシデント
特に早起きというわけではないのだけれど、起きるときには真っ暗だ。
日の出は7時半すぎということで、起きてからしばらくは部屋に明かりをつけている。
寝室からリビングの途中にこんなスイッチがある。
上が廊下、下がこの先にあるリビングの照明のスイッチだ。
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今朝、このスイッチでちょっとした怪我をしてしまった。
右手の薬指の爪の生え際付近だ。
と聞いた方は、どうしてそこ?と思われるのではないだろうか。
厳密に言うと、スイッチそのものによるものではない。
スイッチのそばの壁と柱の間に、まさかの原因がある。
なんといったらいいか、上の写真ではよく見えないが、1cmちょっとの隙間というか凹(いつ見ても秀逸な漢字だ)部分があるのだ。
わかりづらいのでペンを置いてみた。
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奥行きは2cmほど
それでも「で、なんでそうなる?」と思われるだろう。私もそう思う。
リビングの明かりをつけようと下のスイッチを押し、そのまま手をスライドさせたのだろうか。一瞬のことで定かではないのだが、なんと、この隙間にすっぽりと薬指の先がはまるような形になってしまった。なぜか手のひらが壁側で。
たとえばホテル滞在中などであれば、スイッチの場所を認識 → 押す、という一瞬の「溜め」ができるだろうが、慣れ親しんだ自宅でのことだ。高貴なお方ならともかく、立ち止まってスイッチを押し、またおもむろに歩き出す、なんてことはしない。
というか、ほぼスイッチに目をやることなく、歩いたまま無意識に押していた。
はまる薬指、歩き続ける私。
なんだか歌詞にありそうな感じだが、実際はそんな悠長なものではない。
「がっ」というか「ぐにっ」というか、かなりの衝撃が薬指一点に集中する。
ためしにふたつを合わせて「がにっ」としてみたが、意外にしっくりくる。
脳内に大音量で「あ″ー」と流れたが、なんとか声は出さずに済んだ。
薬指の付け根付近、ささくれができる部分の皮膚が***(自粛)で、血が出ている。
そして小さくも「てこの原理」による「ぐにっ」についても、傷とは違った痛みが「ごわぁぁぁん」と迫ってくる。
そんな中、まず脳裏に浮かぶのが「じゃ、お弁当作らなくていいかな」だったのがなんとも情けない。(でも結局サンドイッチ作りました。えらい)
まずは呼吸を整え、流水で冷やす。
その後、とりあえず絆創膏で傷を保護した。
数時間が経った現在、血は止まっているようだし、「ぐにっ」のほうも痛みが増すことはなく、ちょっと熱を持った感じと鈍痛で済んでいる。
ちなみに……
薬指の第一関節から先を測ってみたら、長さが2cm、厚み1cmちょっとと、現場の凹部分とほぼ一致。こういうのを「シンデレラフィット」というのだろうか。あまりうれしくはないが、話のネタにはなってよかった。
以後、気をつけよう。