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人日の節句に二草粥

昨日のつぶやきのパスタにした蕪の葉を取り分けておき、今朝はお粥を。
人日の節句の七草粥...…といきたいところだが、便利な「七草セット」などは見つからず、二草粥となった。

蕪の葉と合わせたのはルッコラ。鮮やかな緑と芳香はなかなか悪くないように思う。

本当は朝の光の中でいただきたいが
7時半でも外は真っ暗で電灯の下での写真

小さいころ覚えた「せり  なずな  ごぎょう  はこべら  ほとけのざ  すずな  すずしろ」。言わずと知れた春の七草だ。
最初の五つを言い終えてしまえば「すずな  すずしろ」は楽勝で、優しい印象のあるお気に入りのふたつだった。蕪と大根のことだといわれればなおのこと親しみを感じた。

蕪を指す「すずな」の語源については、すず=細小を表す「ささ」が変化したもの説や、錫でできた容器に似ていることからついた説、また、平安時代に起こされた書物「延喜式」に記されている「すすほり(漬物の一種)」に使われる野菜ということでついたという説などさまざまで興味深い。

いずれにしてもこの「すずな」を「神様を呼ぶ鈴、ということで縁起がよい」としているところがなかなかいい。
神社の拝殿の中央に下げられる大きな鈴(本坪鈴)の役割のひとつに「神霊の発動を願う」というものがある(下記ページ参照)。要は「おーい」と神霊に呼びかけるということだ。自己研鑽や自己分析、自己啓発など自分に向き合うことはもちろん必要に違いないが、ときにはただ子どものように「おーい」と呼び出して丸投げしてしまうのもいいのではないかと思っている。


ちなみにルッコラは日本においては「キバナスズシロ」に属するとされるようだ。たしかにその花を大根の花に似ていると思ったことがあった(黄色ではなく白かったけど)。
図らずもお気に入りの「すずな  すずしろ」の二草粥となり、なんとも嬉しい。笑


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