驚きの郵便アクシデント|10年前の一例
9月6日に配送されるはずだった例の誕生日プレゼントの箱は、きょう12日午後に到着する予定だ。
フランスからドイツへ、といっても距離にして600kmほどのところ、ざっと計算して2400kmを旅している。無事に着いたら労ってやりたい。
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来欧してもうすぐ30年になる。
郵便、配送についてはシリーズができるほど逸話が生まれた。
比較的トラブルが少なそうなフィンランドでも、きちんとしているが故の事件があった。
きょうは、そうした中で一番激しかった事例を紹介したい。
われらが大御所、イタリアである。
10年ほど前のこと、たしか復活祭に間に合うようにとドイツからイタリアの夫実家に小包を送った。
中身のメインはわが家リリース(笑)のDVD。当時は年に一度、撮りためた写真のスライドショーやビデオレターのようなものを一枚にまとめて送るのが習慣だった。
それにうさぎのチョコ、プラリネチョコの箱、そして義母にはドイツで人気のオーガニックブランドのシャワーソープを入れた。
同時に日本の実家に発送したDVDは1週間ほどで届いたが、イタリアへは2週間経っても届かない。
ここで義父から指摘が。
「トラッキングや補償をつけたか?それなしで届くと思うか?」
たしかにそうなのだ。
2kg以内だし、と、つい普通小包として発送してしまった。まずい。
義実家はイタリアの郵便制度をはじめから信用しておらず、まず利用しない。
さて、その小包、結果的には発送から3週間後に夫実家へ配達された。
ところが。
信じられないことに、箱には開けられた形跡があり、ガムテープで雑に閉じられていたという。そして、中はスカスカ……
チョコレート1箱とシャワーソープがなくなっていた。
こう言ってはなんだが、「箱は紛失した」ことにもできたのではないだろうか。
箱を開けて中身を見繕って盗み、その後わざわざガムテーブで閉じて戻す。これでは故意で盗んだことが丸わかりだ。まったく理解に苦しむ。
日本だったら報道されるレベルのことかもしれないが、イタリアではそれほどの大事件ではないらしい。
義父にも「見ろ、やっぱりこうなった」とお叱りを受けた。ああ。
でも、「それはそちらの郵便局に言ってくれ」だよなあ。
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