秋色のエプロン|長年寝かせた布地で
きょうも「なんちゃってソーイング」のお話を。
昨日の3歳児の手書きレシピを刺繍したトートバッグと前後してもうひとつ作ったものがある。
ショートギャルソンエプロン、というのだろうか、主にお腹周りを保護する、巻いて紐を結ぶタイプのエプロンだ。
10年ほど前、母の闘病中に頻繁に帰国していたころ、何かの雑誌で感じのいいエプロンを見かけた。
前の部分がタオル地で、サイドから後ろにかけて花柄の生地が使われている。
そんな折、母からちょうど似たような花柄の生地を預かった。昔からよく行っていた生地屋さんで買ったという綿麻素材の生地。
夏のロングスカートかなにかを作るつもりだったらしいが、すでに体力も衰えてそのままになっていたものだ。
ドイツに持ち帰ったものの、そのころは私も腰痛に五十肩、複視にも悩まされていたこともあり、そのまま放置...…不運な布地である。
それから幾年、重い腰を上げて、やはり雑誌で見たエプロンにすることにした。
だいぶイメージに近い感じにできたように思う。
じつは調理中にエプロンをすることはあまりないのだが、お気に入りの一枚があると気分も上がる。それにこれからの寒い時期はこんな薄いものでもいくらか温かさが増す。
色もちょうど秋の雰囲気。たまに家事着として使ってみようと思う。