トマト週間
もともと野菜好きな次女、今週初めまで約1週間滞在した南フランスの海の町でも青空市場に通っていたらしい。
特にトマト好きということもあって、いろいろな種類を楽しんできたという。
フランスから戻ってもトマトづいている。
今年はドイツのこのあたりでもトマトが豊作のようだ。
やはり普段あまり見かけない品種がお手頃価格でキロ売りされているといって、昨日も大きな畑のセルフ販売所へいそいそ自転車で出かけていた。
左下の深いひだのある大きなものは「Cuor di bue(イタリア語で牛の心臓)」と呼ばれる。フランスでも同様に「Cœur de bœuf(牛の心臓) 」だ。
中央の長いタイプは「San marzano(サン・マルツァーノ)」。よくトマトソースに加工されたりする。
左上の鮮やかな黄色は「Ananas(パイナップル)」という品種。
その隣のオレンジがかって少しとがっているのは初めて見る「Orange russian(オレンジ・ルシアン)」。少し柿に似ている。
左下の紫がかったミニトマト、名前は忘れたが濃厚な味だった。
そして黄色いAnanasの下に見えるピンクがかったミニトマト、こちらも初めて見る品種だが、日本由来と思われる名がついていた。
その名とは…
「Tatami」
畳、のことだろうか。
こちらもトマトらしい味と香りでおいしくいただいた。
畑から食卓まで、一度も冷蔵庫に入ることなく食卓に上ったトマトは大地の味がするようだった。
小さかったころ午後のおやつに庭の隅から採ってきて食べた温かいトマトを思い出した。
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先ほど、日焼けした次女を市電の停留所で見送った。
これから学生生活最後の仕上げに入る。
夏の終わりのトマト週間は力の源になるだろうか。元気に始動してほしい。