「非常に口当たりの良い」食品の影響
「非常に口当たりの良い」食品が、カロリー摂取の増加に寄与しているようだ、という米国カンザス大学からの研究報告。
以前の研究データを使用して、研究者らは、食事のどのような特徴が摂取カロリー数を決定するために重要であるかを判断しようとした。そして、次の3 つの食事特性が一貫して 4 つの異なる食事パターンでカロリー摂取量の増加につながることを発見した: (1)食事のエネルギー密度 (つまり、食品 1 グラムあたりのカロリー)、(2)「非常に口当たりの良い」食品の量、および(3)食事がどれだけ速く食べられるか、である。食事のたんぱく質含有量もカロリー摂取量に寄与したが、その影響はよりばらつきがみられた。
「非常に口当たりの良い」食品とは、脂肪、砂糖、ナトリウム、炭水化物の特定の組み合わせ (ポテトチップスを考えてみよ) を持っているため、ヒトに食べたい気持ちを起こさせ、摂取を止めるのが難しくなる食品のことである。
「非常に口当たりの良い」ことで、低炭水化物食、低脂肪食、未加工食品ベースの食、超加工食品ベースの食の4 つの食事パターンのいずれにおいても、摂取されるエネルギー量が増加した、と研究者らは述べている。
非常に口当たりの良い食品は、それ自体がエネルギー密度が高い場合もあるが、今回の研究は、これらの非常に口当たりの良い食品が独立して食事のカロリー摂取に寄与していることを示唆している。
「我々は、個人が食事を選択する際に考慮できるように、非常においしい食品に関する情報を入手したいと考えている。また、科学者がエネルギー摂取に影響を与える潜在的な要因として、非常に口当たりの良いという特性を調査し続けることを願っている」と研究者はコメントしている。
出典は『Nature Food』