ココアや緑茶が精神的ストレス時の高脂肪食の悪影響から身を守る可能性
フラバノールを豊富に含むココア飲料は、高脂肪食品を食べた後でも体の血管をストレスから守ることができるようだ、という研究報告。
研究者らは、23名の若くて健康な男女を対象に、ココア飲料の効果を検証するクロスオーバー型二重盲検ランダム化比較対照試験を実施した。朝食として有塩バター10gを塗ったバタークロワッサン2個、チェダーチーズ1.5枚、全乳250mlに、高フラバノールココアまたは低フラバノールココアを与えた。休憩後、参加者に暗算テストを課した(ストレス負荷)。
精神的ストレスを受けるとき、低フラバノールココアと一緒に高脂肪食品を摂取していると、血管機能が低下し、それは高ストレスの出来事が終わってから最大90分持続することを確認した。それに対して、高フラバノールを含むココアは、高脂肪摂取後のストレス負荷による血管機能の低下を防ぐのに効果的であることがわかった。
「フラバノールは、ベリー類や未加工のココアを含むさまざまな果物、野菜、お茶、ナッツ類に含まれる化合物の一種です。フラバノールは健康に良いことが知られており、特に血圧を調節し、心臓血管の健康を守る効果があります」と研究者はコメントしている。
出典は『Food & Function』