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ストレスは脳卒中リスクを高める

心理社会的ストレスは脳卒中のリスク増加と関連しているようだ、というアイルランド国立大学ゴールウェイ校からの研究報告。

研究チームは、欧州、アジア、南北アメリカ、中東、アフリカの 26,000 人以上の人々のストレスのレベルを調査した。

データ解析の結果、ストレスの多いライフイベントが発生すると、脳卒中のリスクが17%増加し、ストレスの多いライフイベントが2つ以上発生すると、脳卒中のリスクが31%増加することが明らかになった。

家庭でのストレスの増加、職場でのストレス、および最近のストレスの多い生活上の出来事 (例えば、別居/離婚、家族内の主要な対立) は、虚血性脳卒中 (血栓による脳卒中) および出血性脳卒中のリスクの増加と関連していた。

重度の仕事のストレスを報告した人は、仕事のストレスを報告しなかった人に比べて、虚血性脳卒中になる可能性が 2 倍以上、出血性脳卒中になる可能性が 5 倍以上だった。よりコントロールできていると報告した個人では、リスクの増加はより低かった。

「深刻な家庭内ストレスを報告した人のうち、人生で起こることは自分でコントロールできる要因によって決まると感じている人は、脳卒中リスクの増加が低めでした。同様に、重度の仕事上のストレスを報告した個人では、ほとんどの状況で、仕事で起こることを自分でコントロールできると感じている人は、自分の仕事生活をほとんどコントロールできないと感じている人に比べて、脳卒中リスクの増加が低めでした」と研究者はコメントしている。

出典は『JAMA Network Open


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