ウェアラブル活動量計は入院患者の回復を早める
Fitbits、Garmins、Apple Watch など、好みが何であれ、ウェアラブル活動量計は入院中の患者の回復を早める可能性があり、オーストラリアの過負荷な病院システムへの圧力をある程度軽減できる可能性があることが、南豪州大学の新しい研究で明らかになった。
本日、『JAMAネットワークオープン』誌に掲載された系統的レビューとメタ分析では、入院患者が活動量計を着用すると、(病院で通常の治療を受けている患者と比較して)より活動的になり、座って過ごすことが少なくなり、身体機能が改善されたことが判明した。
合計1,911人の患者(脳卒中リハビリテーション、整形外科リハビリテーション、混合リハビリテーション、さまざまな医学的および外科的コホートを受けている)を含む15の研究を調査したところ、この研究では患者が以下を達成していることが判明したという。
1日あたり、通常のケアよりも826歩多く歩き
1日あたりの活動時間が10分増加し
1 日あたり 座りっぱなしの行動が 36 分短縮された
博士号取得候補者で認定運動生理学者のキンバリー・ゼト氏は、ウェアラブル活動量計は患者の活動性を改善し、座りっぱなしの行動を減らす能力があるため、入院中の患者の回復を早めることができると述べている。
「入院期間は、患者の極端な非活動性が特徴であることが多く、逆説的ですが、他の健康上の問題を悪化させ、入院期間が長くなる可能性があります」とゼト教授は言う。
「入院中に体を動かさないと、機能低下や虚弱から障害、さらには死亡リスクの上昇に至るまで、一連のマイナスの結果が引き起こされる可能性があります。」
「Fitbits などのウェアラブル活動トラッカーは、入院中の身体活動や座りっぱなしの行動を改善するための優れた介入です。これは、身体機能(バランスをとることや、必要な場所まで歩くなどの日常活動を実行する患者の能力を指します)などの患者の臨床転帰の改善にもつながる可能性があります。」
「826歩というと大したことではないように聞こえるかもしれませんが、私たちの研究でわかった改善は実質的であり、他の研究では、1日の歩数が250〜500歩でも増加すると、長期入院や自宅以外への退院、再入院のリスクが減少することが示されています。」
出典は『JAMA Network Open』