大失敗と憤り

こんばんは。
自分の未熟さと大失敗したなぁと思って後悔している経験を共有です。

いつも通り後半部分は私個人の意見で、ここだけは有料にしています。

さて、大失敗したのは

脳震盪の対応についてです。

先日まで色々な国のチームが集まる大会でトレーナー活動をしてきました。
そこで私の実力不足ながら脳震盪の対応が悪かった。と自己評価しています。

まず経緯をできる限り詳細に書きましょう。

試合は４コート（8チーム）で行われておりトレーナーは2名。1名あたり２ピッチ（4チーム）を見ている状況です。
またウォーミングアップ前のテーピング巻いてほしい依頼やピッチ外での怪我もトレーナーへ常に来ている状況ではあります。

日本以外のアジアのチームです。
年齢は12歳。
A選手と相手選手と交錯した際に後頭部から地面に落下。

⚠️トレーナー（私）はその場面を見ていませんでした。

そのプレイでPKの判定が出ておりA選手がそのまま蹴った。
A選手はその後強烈な頭痛を訴えベンチへ戻ってくる。
その際にコーチからトレーナーへ選手を見てほしいと要望があり通訳を介して評価することに。
（この時点ではトレーナーは何があったのか分からず、ただ選手を見てほしいと言われただけ）

評価を通訳さんを介して話をしていると
①接触し後頭部から落下していること
②サッカーしている前後の記憶がない
③なぜここにいるのかわからない
④頭が痛い
と訴え。これはやばい。と脳震盪としてSCATを実施。

さらに見ていくと
・接触前後の記憶が飛んでしまっている
（よって試合が前半、後半、スコアも記憶と違う）
・PKを蹴ったことも覚えていない
・会場や仲間選手の名前は言える
・現在は意識明瞭である
・複視や瞳孔の初見は見られず
・平衡感覚（片足立ち、閉眼片足立ち、歩行）も問題なし
・頭痛はある

でした。
おそらくほとんどのトレーナーが「脳震盪があったのでは？」という評価になると思います。
私もその一人です。

そのことを通訳から伝えてもらい
通院の必要性を伝えました。
幸いな事に保護者の方も観戦に来られていて
「国外の選手」「未成年」という難しい状況でも通院はできるなと思い。
一旦は通訳の方から話をしていただくことにして保護者の元へ向かってもらいました。
（通訳の方に「え？俺から説明するの？」と言われましたが。そりゃそうやろ。）

そこで事件が。
なんと30mほど歩いたところでフッと前のめりに倒れてしまいました。

猛ダッシュで選手の側へ行き選手の状態を見ると
・意識が虚ろで飛んでいるように見える
・気を失っている表情に近い青白い色をしてる

これはやばすぎる。と思って
よく救急法でやるような
「どんどんどん。大丈夫ですか？？」
「大丈夫ですか！！！？」と呼びかけをすると
泣き出しながら反応が返って来ました。

意識があるようですが、コーチから
「この選手はひょうきんもので、ふざけているかもしれない」
と言って
「本当にふざけていないのか？？」
「どうやって倒れたのか？」と聞いてみると
どうやらふざけてはいないようで。
「頭痛がひどすぎて座り込んじゃった」
と返事がありました。
A選手本人は「意識はあった。救急車を呼ばなくてもいい。」
と言っています。
自覚ではなく他覚で行くと座り込んだのではなく「倒れ込んだ」に近い状態でした。
これは保護者の同意よりも先に救急車要請だ。
と判断し、大会側に救急車を要請しました。

ここで私の失敗です。
なんと大会側に救急車要請をしても、聞き入れてもらえず
「今は意識があるんだよね？倒れたのも気絶したわけじゃないって本人が言ってるんだよね」
「俺は大丈夫だと思う。泣いているのも親と会えば落ち着くでしょ」
「保護者と病院へ行ってもらいなよ」
と言われ、救急車を呼んでいただくとこは叶わなかったのです。

私がもっと強く言えば。。。。
私が必要性をもっと解けば。。。
と後悔しています。

一連の経緯は大会責任者から保護者へ連絡していただき私はグランドへ戻りました。

その後。30分ほど経った頃でしょうか。

「石川さん大変です。さっきの選手が。。。」
と電話が。
急いで向かうと
頭痛で起き上がることもできず。
意識があるが記憶がかなり曖昧で。
音や光の過敏性が高く。
急に泣いたり、怒ったりの精神状態がない状態の選手が。

保護者からは流石におかしいので救急車を呼んでください。と。

とっても後悔です。
最初に全員説得して救急車を早くにしていれば。
もっと声を大にして必要性をとければ。

大後悔です。
大失敗です。

トレーナーの意義とは。
私がいる意味とは。
悔しくてたまらなかったです。

自戒を込めて。
もう２度と失敗しないように。
他の誰かが同じ失敗を繰り返さないように。

私の失敗の共有です。

P.s.選手は無事でした。

ここから先は私の魂の叫びです。