英文読解の基礎知識
英文読解に必要な知識とは?
今回は英文読解に必要な基礎知識を解説する記事です。丁寧な解説に努めますので、よろしければお付き合いください。では、どうぞ!
英文読解の鉄の掟
まず初めに、英文読解において絶対に守ってほしい掟を解説します。英文読解の鉄の掟はこちら。
調べ事を怠らないこと
分からないことや知らないことは、徹底的に調べ上げてください。英和辞書・和英辞書・Googleなど調べるツールはなんでも構いません。調べることに意味があり、調べる道具を選ぶことには意味はありません。
語彙を増やす努力を怠らないこと
そもそも一定の語彙力がないと英語は読めない書けないし聞けないし話せません。(英語に限らず言語であれば当然のことです。)語彙力の強化は学習者個別の努力です。どれほど分かりやすい授業を受けても、どれほど分かりやすい参考書にであっても語彙は増えません。(語彙を増やす方法を知りえることはあり得ますが..)
左から右に読む
英語は左から右に読む言語です。ですので、左から右に向かって読むのは当然です。絶対に戻り読みはしてはいけません。だって、そうやって読む言語じゃないから。
品詞と要素の相互関係のルールを遵守すること
品詞と要素の相互関係のルールはこれから時間をかけてゆっくりと説明していきます。ご心配なく!ですので、ここでは品詞と要素の相互関係のルールがとても重要なルールであるということだけ理解しておいてください。
品詞と要素の相互関係のルール
ここからは鉄の掟で登場した「品詞と要素の相互関係のルール」の解説を2ステップに分けて解説していきます。
ステップ1:品詞
名詞:物・事・生物などの名前を表す単語(名詞=n)
~可算名詞と不可算名詞~
英語の名詞は「1つ2つと数えられる名詞」と「1つ2つと数えられない名詞」を区別する。
「1つ2つと数えられる名詞」:可算名詞→複数ある場合は名詞の語尾にs/esをつける
「1つ2つと数えられない名詞」:不可算名詞
動詞:動作・状態・変化を表す単語(動詞=v)
~5つの形~
英語の動詞には5つの形がある。
原形・現在形・過去形・現在分詞形・過去分詞形
形容詞:物・事・生物の特徴や性質を表す単語(形容詞=a)
副詞:動作・状態・変化・特徴・性質がどのようなものなのかを表す単語
(副詞=ad)
副詞が表す内容の例:「いつ」「どこで」「どのように」「どの程度」
冠詞:特殊な形容詞であるa/an/theのこと。
the:共通認識の~ a/an:(不特定の)1つの~
ステップ2:要素
主語:誰が、または何が動詞の表す動作・状態・変化をするのか(したのか)を表す名詞(主語=S)
~主語になる条件~
①前置詞が付いていない名詞
②英文の中で初めて出てきた名詞
述語:動詞を含む語群(述語=V)
~述語になる条件~
①動詞の現在形・動詞の過去形
②be(is・am・are・was・were)+動詞の現在分詞形
③be(is・am・are・was・were)+動詞の過去分詞形
④have(has・had)+動詞の過去分詞形
⑤助動詞(can・should・willなど)+動詞の原形
目的語:動作・変化の対象を表す名詞(目的語=O)
~目的語になる条件~
①動詞の後ろの名詞
②主語となる名詞と「≠(イコールでない)」関係になる名詞
③目的語となる名詞と「≠(イコールでない)」関係になる名詞
補語:直前の名詞を説明する名詞か形容詞(補語=C)
~補語になる条件~
①動詞の後ろの名詞か形容詞
②主語となる名詞と「=(イコール)」関係になる名詞
③目的語となる名詞と「=(イコール)」関係になる名詞
④主語となる名詞を説明している形容詞
⑤目的語となる名詞を説明している形容詞
修飾語:主語・述語・目的語・補語のどれにも当てはまらない形容詞か副詞の働きをする語もしくは語群(修飾語=M)
これで品詞と要素の相互関係のルールの解説が一通り終わりました。いかがでしたか?難しいなと感じた人もいたかもしれません。しかし、英語という言語はこのルールに従って使われています。ですので、しっかり理解していくことがとても重要です。
ここからは英文読解の鉄の掟を使う練習をしていきます。では、いきましょう。
練習
上記の英文の構造を示してください。また、和訳してください。
解答欄(紙などに解答を書いてみてください)
S=
V=
O=
M=
和訳:
解説
youは名詞(代名詞)です。そして、前置詞が付いていなくて、英文の中で初めて出てきた名詞なので、youは主語です。
willは助動詞です。よってこの後ろに来ているfeelは動詞の原形であることがわかります。will feelは述語です。
theは冠詞です。よって後ろには名詞がきます。名詞のwantの意味は「不足・欠乏」です。
ofは前置詞です。前置詞の後ろには名詞がくるので、timeは名詞です。
everyは形容詞です。よって後ろには名詞が来ます。なので、yearは名詞です。
「形容詞のevery+moment/morning/dayなど」で副詞の働きをします。
→every morning:毎朝
→every night:毎晩
→every year:毎年
→このルールは辞書にちゃんと掲載されているルールです。
every yearは修飾語です。
moreは副詞です。more and moreで「よりいっそう/ますます」
more and moreは修飾語です。
訳:あなたは毎年ますます時間の不足を感じるでしょう。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございます。英文読解の鉄の掟をマスターして色々な英文を楽しんでいきましょう。では、次の記事でお会いしましょう。