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日韓の漢字語の違い~前書き①

日本人は韓国語の単語の半分を最初から知っている?

かなり乱暴な計算かもしれないが、専門家の研究や意見を集約すると、日本人は韓国語の会話や文章に出てくる言葉の半分ぐらいは「覚えなくてもいい」ことになる。逆に韓国人も日本語の単語の半分は最初から知っていることになる。その根拠は・・・

  • 日本語も韓国語も、単語の7割は漢字語である。

  • 日本語と韓国語の漢字語のうち、8割は同じ意味である。

  • 70% x 80% = 56%

もちろん、話の内容によって漢字語が占める割合は変わってくるが、ありがたいことに?新聞・ニュースやビジネス用語、契約用語、裁判用語など、難しい文章ほど漢字語が占める割合が高くなり、場合によっては韓国語の単語の意味を知らなくても(というか、最初から日本語で意味を知っているので)、100%正しく理解できることもある。
例えば
일본제건강식품제조판매업무위탁계약서イルボンチェコンガンシップムチェジョパンメオンムウィタクケヤクソ
という長い言葉も、漢字に置き換えると
日本製健康食品製造販売業務委託契約書
となるので、いちいち翻訳しなくてもそのまま日本語で意味が通る、という具合に。

つまり、日本語と韓国語で意味が違う2割の漢字語さえマスターすれば、漢字語が多用された文章はほぼ100%理解でき、一般的な文章も7割は理解できることになる。

そこで、これからしばらくはそうした「日韓の漢字語の違い」について書いていきたい。ただ、かなり壮大なテーマでもあるので、違いの種類ごとに、具体例を挙げながら少しずつまとめていこうと思う。

興味のある方はお付き合いください。

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