日韓の漢字語の違い~順序の不一致
日本語と韓国語で実に8割は同じ漢字を使い同じ意味を持つと言われる漢字語。つまり「残りの2割の違い」を覚えさえすれば完璧だということで、これまで「意味の違い」「字の違い」「音の違い」について紹介してきた。
上の3つは結構大きな違いだが、今日は少し小さめの「順序の違い」について紹介したい。
この3つは韓国語での語順が正反対になり
は韓国語で
と、「夫は妻よりも実母を大切にする」「嫁にとって姑は絶対的な存在である」韓国社会を反映してか(笑)「妻」よりも「母」が先に来ている。
は「許可」と「認可」の順序が入れ替わり
難読語でもある
はちょっと複雑で
と、語順が逆になるのに加え、「若」が「少」に変わっている。
韓国でも漢字で書かれていれば語順が逆でも日本人にはすぐに意味がわかると思うが、残念ながら現代の韓国で漢字語が漢字で書かれることはまずないので、ハングルをぱっと見ただけだったり、「ヤッコン」「インホガ」と音で聞いただけでは、なかなか漢字語として浮かんでこない。
そういう意味でも漢字は表意文字であり、ハングルやひらがな・カタカナで書かないほうが「漢字文化圏」の人々の意思疎通にはよっぽどメリットがあると思うのだが、韓国(や北朝鮮)の学校で昔のように漢字を教えるようになる動きは今のところ見えてこない。なんかもったいない気がする。
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