韓国人がよく間違う日本語①「まで」と「までに」한국인이 자주 틀리는 일본어①"까지"
同じテーマが続くとつまらないので、「日韓の漢字語の違い」を一旦離れて違うネタを上げてみることにした。
どんな外国人にとっても日本語はさぞかし難しい言語だろうと思うが、少なくとも文法面と漢字語においては、日本人が韓国語を学びやすいのと同様に、韓国人にとっても日本語は学びやすいはずだ。
ただ、似ている部分が多いだけに、直訳すれば大丈夫だと思っていると、微妙な違いに気付かずおかしな表現になることもある。母語が何かによって、間違い方にも特徴が表れるのだ。
これまで日本語を話す多くの韓国人と付き合ってきた中で、ネイティブ並みに日本語がペラペラな韓国人でもよく間違うのが「まで」と「までに」の使い分けだ。日本人でも使わないような難しい単語を知っている韓国人がこんな基本単語の使い分けに苦労するのは、韓国語には「まで」と「までに」の区別がなく、共に「까지」という1語で表現するからである。間違う人の殆どが「までに」と言うべきところで「まで」と言ってしまう。そのほうが簡単(短い)だからだろうか。
このように、「まで」は「待つ」「いる」「休む」「働く」のように「期間中ずっと続く」動作を表す動詞と共に使われ、「までに」は「帰る」「返す」「やめる」「決める」「提出する」のように「期限までに一度だけ行う」動作を表す動詞と共に使われる。「まで」は「線」、「までに」は「点」と捉えるとわかりやすいだろう。(因みに英語にも「until(まで)」と「by(までに)」があるので、アメリカ人などはちゃんと区別できるはずだ。)
この場合、韓国人が「*いつまで来ればいいですか?」と言っても(そう言う韓国人が本当に多い!)、日本人なら「いつまでに」の意味だということが「来る」という動詞から推測できるので、「あ、3時までに来て下さいね」と、しれーっと「までに」と言って会話は成立する。(本当は「いつまでに、ですよ」と訂正してあげるほうが相手のためなのだが、意味は通じているし、いちいち指摘するのも悪い感じがしてそのままスルーする日本人がほとんどだろう。)
ところが
の「寝る」「払う」のように、「線」でも「点」でも可能な動詞の場合は、「まで」と「までに」とで全く意味が変わってしまう。
日本人には言わずもがなだが、これを読んでいる韓国人のために説明すると、
おそらくこの場合も韓国人は「まで」と言うので、日本人は相手がどちらの意味で言っているか確かめたほうがいい。また、逆に韓国人に説明する場合も「5月まで3か月分ですよ」などと誤解のないように補足してあげたほうがいい。
日本人が韓国語を話す場合は、「まで」も「までに」も「까지」の一言で済むのでむしろ楽なのだが、ついつい日本語につられて「までに」を「*까지에」(「에」は「~に」の意)と言ってしまうことがあるので注意が必要だ。
こういう微妙な違いが、外国語を学ぶ上での楽しさでもある😃
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