LINE NEWSの「地域」タブとは?新プロダクトが創る、一人ひとりのユーザーへの“まだ見ぬ出会い”。
こんにちは。LINE NEWS企画チームです。LINE NEWS編集部、LINE校閲チームに続いて、企画チームも、LINE NEWSのプロダクト企画に携わるメンバーやプロダクトにかける思いについて、発信しています。
今回は、今年10月3日にLINE NEWSに新設された「地域」タブをご紹介します。「地域」タブとは、現在地・居住地・勤務地・よく行く地域など、ユーザー一人ひとりの生活エリアに密接した「もっと身近な情報」をお届けするもの。
▼「地域」タブについてはコチラ
この「地域」タブは、LINE NEWSの未来を見据え、私たちが新しく取り組んでいるプロジェクトの一つです。
何を背景に「地域」タブが企画されたのか、「地域」タブがあることでどんな体験が生まれるのか。企画・リリースに携わってきた石川甚敬さんと、今年4月に新卒入社しチームに加わった朴昇彦さんに、お話を聞きました。
地域情報へのニーズの高まりに応える「地域」タブ
― 2022年10月現在、東京都の一部地域から先行公開されている「地域」タブについて、どんなプロダクトなのか、もう少し掘り下げて伺ってもいいですか。
石川:「地域」タブを一言で説明すると、「ユーザー一人ひとりの生活エリアにマッチした、地域情報を届ける」プロダクトです。では、「生活エリアとは何か」というと、単純に居住地エリアだけでなく、現在地、勤務地、よく行く地域もひっくるめて、私たちは生活エリアと捉えています。その生活エリアの情報を一元的に得られるのが、この「地域」タブの特徴です。
石川:得られる地域情報は、現時点だと、天気や運行情報、ニュース、新型コロナの感染者数など、日常生活に必要不可欠な情報が届くようになっていますが、ゆくゆくはもっと幅を広げていきたいなと。例えば、そのエリアのランチや週末のお出かけ情報など、地域に紐づくあらゆる情報を、一人ひとりの生活エリアに合わせて届けられるようになることを目標としています。
― “ユーザー一人ひとりに合った”というところが、LINE NEWSが見据える未来のキーワードとも重なっていますね。
石川:そうですね。パーソナライズされた情報を届けていくというLINE NEWSの方向性が起点の一つにあると思います。その上で、特にコロナ禍以降でユーザーの生活エリアが狭まり、その地域情報へのユーザーのニーズが高まっているのも、企画背景としては大きいですね。ニーズは高いけれども、自分が欲しい地域情報に毎日出会えるような機会って、まだまだ相当少ないと思うんです。
朴:そのニーズを思うと、現在地やよく訪れる地域の情報が自動で集約されて、まとめて出会える※「地域」タブは、オリジナリティのある便利なプロダクトだなと、いちユーザー視点でも感じています。韓国の場合、どこか一つの地域に絞って情報を届ける形が多いんです。あと、韓国だとローカル情報を得る主流のツールはNAVERの地図。NAVERブログに投稿された飲食店やお出かけ情報を地図に紐づけて、見ることのできる仕組みになっています。でもあくまで地図ベースなので、運行情報や天気までは知ることができないんですよ。
※LINEによる位置情報の取得を許可しているユーザーのみ
石川:その点でいうと、運行情報や天気など、まず日常生活により不可欠な情報を「地域」タブで拾えるようにしたのは、設計にあたってこだわった部分です。LINE NEWSで政治や芸能のニュースを摂取する中で、合わせて消費する習慣が作りやすいのは、どんな地域情報だろうというのを、ユーザーへの調査も行って丁寧に判断していきましたね。
一人ひとりが求める“まだ見ぬ出会い”を創り出す
― 「地域」タブは今後どのような進化を遂げていくのでしょう。
石川:主には、パーソナライズを進化させていきます。そのパーソナライズも二つの側面があって、一つは各生活エリアの粒度を細かくするという点。現在は新宿区や港区など、市区町村単位に区切られていますが、例えば、新宿区に住んでいる方でも新宿の中でよく利用するエリアは早稲田だとか、細分化されているはず。地域の粒度をもう少し細かくして扱っていきたいと考えています。もう一つは、ユーザーそれぞれの興味関心にマッチした情報を届けるという点。例えば、生活エリアが四谷でラーメン好きなユーザーがいるとしたら、その人の「地域」タブには、四谷のラーメンに関する記事が優先的に掲出される、というようなことを考えています。
朴:地域にはまだまだ知られていない情報がたくさんありますし、そういった情報を求めるユーザーは、潜在的な人たちも含めてたくさんいるはずです。「地域」タブのパーソナライズが進んで、一人ひとりに合う地域情報を届けられるようになることは、その地域とユーザーを繋げることになりますから、ひいては、地域社会が賑わうことにも繋がっていくんじゃないかと思っています。まさに、LINEが掲げている「CLOSING THE DISTANCE」を実現していく感じがあります。今は東京の一部地域のみですが、全国まで広げていくのが楽しみです。
石川:全国で「CLOSING THE DISTANCE」できるような進化を遂げるまで、数年くらいでできたら…。そもそもその地域のコンテンツのバリエーション、ボリュームがあることが前提となってきますし、やるからには高い水準を保ちたい。実は今回のリリースも、コンテンツの量やレコメンドの精度含め質を高める改善を何度も重ねて、公開時期を遅らせてでも求める水準に達するのを待ってからリリースした、という経緯があります。ユーザーにちゃんとしたものを届けられるよう、時間をかけてでもやりきりたいです。
案件を任されてぶつかった、好奇心の壁
― 少し、企画者としてのお二人にもスポットを当てたいと思います。「地域」タブをリードしていく中で、企画者として自分の成長を感じたところはありますか。
石川:客観的に自分を振り返ってみて、僕が一番変わったなと思うのは、自分の仕事に対するモチベーションを上げるコツを掴めたこと。これは元も子もないんですけど、正直にいうと、僕自身はかなりのインドア派で、出かける場所や食事に行く場所を探すこともあまりなかったんです。要は、地域情報にもともと興味がなかったというか…(笑)。好奇心の対象外だったこともあって、「地域」タブを使うユーザーの課題を自分が解決できると思えないと悩んだ時期がありました。
石川:とにかくいろんな方に相談にのっていただいて、僕の中で見つけたコツがあります。それは、自分のキャリアにおいて普遍的な目標をちゃんと見つけて、好奇心の対象を広げること。僕でいうと、LINEに入社した時から変わらないやりたいことって、例えば僕自身も体験した「たまたま深夜番組である芸人を見て、オンラインサロンに入るくらい好きになった」というような、「思わぬところで情報に出会って、それを長く好きになる体験を作っていきたい」。抽象的で、でも普遍的な目標を立てた時、自分の視野が広がる瞬間ってあるんです。僕の場合は、もともと地域に興味はなかったけれど、「地域」タブを通してユーザーが新しい情報に、長く好きになる何かと出会うきっかけに繋がってくると気づいてから、今まではなかった好奇心が湧いたし、そこから僕自身も成長したな、と感じています。
朴:私は社会人になってから、ちょうど半年なので、まだ…。
石川:スンちゃんはこれからどんどん伸びていくばかりだからね。
朴:はい(照)。学生時代は様々なプロジェクトが全部計画書で終わりがちだったのが、一つの案件がいろんな方々の協力を経て形になっていく、そして私もそこに関わることができたのは、すごく刺激的な経験でした。これからも私たちが見ている未来を現実に落とし込んで、みんなが「WOW」と驚き喜んでもらえるようなものを作っていきたいです。
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