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LINE NEWSの“顔”が変わる。タブトップのリニューアルに見る、LINE NEWSの未来。

こんにちは。LINE NEWS企画チームです。LINE NEWS編集部、LINE校閲チームに続いて、企画チームも、LINE NEWSのプロダクト企画に携わるメンバーやプロダクトにかける思いについて、発信しています。

今回、注目していくのはLINE NEWSのタブトップ。2017年からLINEアプリ内に設置された「ニュース」タブを開いた先にあるタブトップは、日々刻々とニュースが掲出され、ユーザーが新しい情報と出会う場所になっています。今後の方向性に合わせて、LINE NEWSの顔ともいえるタブトップの大きなリニューアルを計画しています。

2017年のタブトップ公開以来、UI・UXともに最も大きな変革となる予定のリニューアルについて、どんな意図で、どんなことを計画しているのか、プロジェクトをリードする末弘良雄さんと中島由希恵さんに話を聞きました。

末弘 良雄(すえひろ・よしお)
エンジニアとしてライブドアの前身であるオン・ザ・エッヂに入社後、ライブドア、NHN Japanを経て、LINE所属に。徐々に編集・編成領域に軸足を移し、LINE NEWSの立ち上げに参画。現職は、ポータル & サーチカンパニー/カンパニーエグゼクティブとして、LINE NEWS/LINE Searchなどの編成領域全般を率いる。

中島 由希恵(なかじま・ゆきえ)
前職では女性誌、業界専門誌などの雑誌、Web媒体の編集を経験。2017年、LINE MOOKのサービス企画としてLINEに入社。LINE NEWSのバックエンドの企画も務めるようになり、現在ではフロントエンドの企画も担う。

― 今回進行しているリニューアルでは、かなり大きくUIを変えると伺っています。2017年のタブトップ公開から振り返って、同様な規模感でのリニューアルはこれまで何度かあったのでしょうか。

中島:ユーザーそれぞれに合わせておすすめの記事が掲出されるレコメンド枠「FOR YOU」をタブトップの最上部に出したことは、リニューアルとまでは言わないまでも、大きな変化だったかなと思います。当時、私はまだLINEに入社していなかったので、いちユーザー目線ですが。

末弘:そうですね。「FOR YOU」以外だと、掲出する記事の件数を変えたりとか、レイアウトを変えたりとかはしているんですが、あくまでマイナーチェンジだったかなと。「FOR YOU」の開始時と比べてみても、今回はLINE NEWSのタブトップで得られる体験そのものを変えていこう、サービスのあり方を変えていこうというものなので、今までにない大きな変化になると思っています。

末弘:これまでのタブトップが提供していたものは何だったかというと、記事を何本か表示したリストがあって、その中からユーザーが読みたいものを選ぶという世界観でした。その効率をずっと突き詰めていった結果、新しい掲出枠を作ったり、タブを作ったりと増築に増築を重ねる感じで進んできたんです。

中島:その結果、ユーザーにどういう体験をしてもらいたいかが伝わりにくいUIになってきている感じはありますよね。コンテンツはたくさんあるんだけれども、どこに注目したらいいのか、迷ってしまうというか。

末弘:今回のリニューアルに踏み切ったのは、「これからのLINE NEWSではこういう体験をしてほしい」というのを明確にするためでもありますね。

パーソナライズが深化する未来を見据えたUI

― リニューアルにあたって、いわゆるタイムライン型UIになるとのことですが、どのような体験を目指したがゆえに、タイムライン型UIに着地したのでしょうか。

末弘:一言にするのは難しいんですが…。目指しているのは、自分にマッチした情報がLINE NEWSのタブトップに集まってきていて、新しい情報に出会えて、かつ、そこでコミュニケーションや次のアクションが発生していくような体験です。それは一度のリニューアルで全てが実現するようなものではなくて、いくつか段階のあるプロジェクトなんですよ。UIをタイムライン型にするというのは、そのうちの一段目ですね。なぜタイムライン型なのかというと、掲出するニュースの個人化が理由としてあると思います。「FOR YOU」を始めた頃よりも個人化の精度は上がっていますし、その精度が上がれば上がるほど、リスト化された一覧から読みたいものを選ぶUXではなく、ひとつひとつの情報を大きく見せてその場で一定以上体験してもらう、タイムラインのようなUXの方が合うのではないかと考えています。その上で、タップしてさらに詳しく情報を知ったり、友だちとその内容について話したりと、これまでより「深い体験」をタイムラインから生み出したいと考えています。

UIをタイムライン型にするのと同時並行で、現在、情報ソースの拡大にも取り組んでいるところです。これまで、ニュースといえば政治経済やスポーツ、芸能などのトピックだったと思うんですが、「個人によりマッチした情報が集まる場所」とは何かと考えると、従来の代表的なニュースカテゴリーだけに絞る必要はないと感じています。ニュースを広義に捉えて、地域や個人が発信する情報まで広げていきたいと考えています。

LINEの特性をより活かしたニュースサービスへ

― 個人化をさらに進めていく中で、その精度が上がるほど、掲出される情報が似たり寄ったりになってしまう懸念はありませんか?

末弘:それについてはいくつかアプローチがあると思います。現在のLINE NEWSは人手と機械のハイブリッドで運用していますが、それはこれからも継続するつもりです。公共性の高い情報や、今読むべきニュース、新しい出会いになりうる記事はLINE NEWSの編集者や、参画しているメディアの編集者が選んで掲出することで、バランスを取るようにしています。加えて、個人化のアルゴリズムについてもまだまだ成長の余地があるかなとも感じています。その記事を本当に面白いと思ったか、読んで何か行動したかなど、単純に記事をクリックしただけではない深い部分での指標のほか、編集者や専門家の定性的な判断などをアルゴリズムに反映できる可能性がまだまだあると思っています。

中島:個人的には、ユーザーに最適化されていない情報がたくさん並ぶよりは、好きな情報が多く掲出される方がいいのかなと、情報のタコツボ化についてはそこまで心配していないです。そもそも興味のある情報が並んでいないと、「見てもらう」という土俵にすら上がれないと思うので。ただ、そこにプラスアルファ新しい発見があるともっといいなと思っていて、現在のパーソナライズのロジックも、セレンディピティを創出できるように組まれていますね。

末弘:あとは、友だちがおすすめしている記事や、同じ趣味嗜好の人に多く読まれている記事など、ソーシャル的な要素も加えながら掲出することを、中長期で考えています。LINEでは同級生や仕事仲間などリアルな知り合いと繋がっている場合が多いと思うので、実際に自分の周りの人がすすめてくれたものって、自分の好みを超えた新しい情報と出会うきっかけになると思うんです。それに、LINEはもともとがコミュニケーションアプリなので、ニュースのタブトップで得た情報を友だちに共有しやすいですし、そこからシームレスに、例えばお店の予約などのアクションもLINE上で完結できれば理想ですね。

― タブトップリニューアルのプロジェクトを進めるにあたり、LINE NEWSの企画者、編集部の責任者として、大切にしていることは何かありますか?

中島:私にとって一番大事なのは、ユーザーにとって使いやすいサービスを実現すること。LINE NEWSだと、「これがいいに違いない」という仮説で一気にリニューアルをするのではなく、まずは数%のユーザーにテスト公開して、実際のユーザーの動きを見て、さらに検討を重ねてからリリースしています。使いやすくするための手法や手段にこだわりはない、というのがこだわりなのかなと思います。

末弘:今回のリニューアルに限った話じゃないんですけど、ニュースは性質的にネガティブな事象を取り扱うことがあるので、そういった情報を伝えるだけじゃなくて、新しい発見があったり、プラスになる知識が得られたりと、何かしらポジティブな価値を提供することをLINE NEWSではやっていきたいと、常に意識しています。

― ちなみに、最終段階の「情報を見て、次のアクションをする」を完成させるまで、どれくらいかかりそうなのでしょうか?フルリニューアルされたタブトップ、早く使ってみたいです…!

末弘:大規模なリニューアルなのでなかなか明言が難しいですが、インターネットの世界はのんびりしていられないので「なる早」ですね!

photo / Keiko Ichihara

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