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海外で体調崩した時の対処法 海外旅行·海外出張の極意 その3.7 シリコンバレーで歯の詰め物が外れる 当たり前過ぎて意識しなくなっていること

 海外生活してる中で体調崩した時の対処法を載せて欲しいとのことで…
 フリークエントフライヤーだった(過去形。何故なら今は現役ではないリタイヤ組なので(笑))私が実践してきたことをご紹介しますね。
0)海外では体調は崩さない

1) 海外では体調崩した時の為の備え


2)海外では体調崩した時の為の情報の整理 
 万が一に備えて事前に情報源を準備しておく

3)大使館・総領事館の活用
 最終手段のお話です。

 ということで3.0xシリーズでは、そもそも海外で体調崩す前のお作法をお伝えしました。
 3.1以降海外で体調崩した時の対処法の実例をご紹介しています。
 3.1では台湾でのウイルス性の風邪から細菌性の風邪を併発し、抗生剤を使用した例を再掲させて頂きました。次いでイスラエル駐在時にパレスチナ自治区の政府高官宅にお邪魔した時の例をご紹介しました。

 3.2は北米に駐在していた時の便秘の話です。生理現象は兎も角早め早めに処理するというお話でした。

 3.3は、北米で下唇の内側を自分の歯でバックリ切ったお話。

 3.4は、英国ロンドンの骨董市で有名なポートベローマーケット/Portobello Road Marketでの腹痛時の話。

 3.5は、シリコンバレー駐在時に大型の工事区間で幹線合流の一時停止をしていたところゴミ収取車に追突さむち打ち症になったお話。

 3.6は、シリコンバレーでC型肝炎と診断され、その分野の権威の米国人医師を受診したというお話です。

 今回は、シリコンバレーで前歯の端が欠けて小さな金の詰め物をしていたところが外れてしまい歯科を受診したというお話です。

 その詰め物は5mm程度と小さくよく外れることが有りました。駐在期間中にも外れてしまい日本人の歯科医院を受診しました。初診の検診でそれ以外にも小さな虫歯の治療とと親知らず3本の抜歯を勧められました。当時の駐在員はフルカバード(治療費全額補助)の健康保険を活用して歯もできる治療はすべて受けるというスタンスでした。私も古株の先輩からのアドバイスも有り全ての処置をお願いしました。
 小さな虫歯は軽く研磨してフッ素を塗って処置と簡単に終わりました。前歯の詰め物は外れやすいのでセラミックの被せ物にするよう勧められました。なるべく自分の歯を残したく小さな詰め物をだましだまし使っていたのですが、医師の強い勧めに従うことにしました。歯をくさび状に削りセラミックの被せ物を取り付けました。当時の日本では考えられないのですが、全ての工程で麻酔を使用し全くの無痛でした。歯科医院は基本的に個室での治療で麻酔を使うので治療時間が長くなりますが、快適でした。半導体の量産工場で試作品の開発をしていた時期でしたので、スーパーホットロットと言って全ての工程を最優先で行うというロットを担当していました。条件振りの工程や検査工程は全て私が行う為、1人で24時間対応をしていました。常にポケベルを持っていて私が担当する工程の2時間前には呼び出しが有りました。ですから疲労困憊で、歯科医院の個室はつかの間の至福の睡眠時間となりました。
 そして親知らず。スーパーホットロットが長時間掛かる工程になる日を狙って3本同時に抜歯しました。当時の日本では3本同時に抜歯することは避けられていたと記憶しています。米国流で、麻酔が充分に効いていたので無痛でした。痛くは無いのですが、歯を砕く音が骨伝導で響き強烈な違和感でした。医師に麻酔が切れると痛みが酷いと脅されました。頓服の経口痛み止め薬を貰いました。痛くなる前に定期的に服用するように言われその通りにしましたが、結局鈍痛は残りました。結局丸1日は安静にして過ごしました。歯茎が落ち着くまでの1ヶ月間はずっと違和感は続きました。ですがこれで親知らずの抜歯を含めて全て歯は健康になりました。唯一残ったのは未だ位置が深く抜歯できなかった親知らず1本のみ。

 という感じで当時の日本では考えられない、個室での無痛処置と合理的な処置を経験しました。改めて米国の先進医療の素晴らしさを実感しました。

蛇足
 今でこそ吾妹や子供は個室での無痛処置ができる歯科医院を使っていますが、それでもまだまだ大部屋に処置の椅子を並べて治療する歯科医院が一般的かと。私自身も大部屋の歯科医院がかかりつけ医です。(笑)

 

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