母の認知症_原因はこれ?
母が認知症と診断されたのは彼女が78歳になった時だったと思う。
しかし、改めて振り返ってみると以前から母のさまざまな症状は出ていたと思う。いやいろんな要素が合わさって、認知症に統合されたと言うべきかもしれない。
母は専業主婦。25歳で結婚して、姉と私を産んだ。
いい妻、いい母だったと断言することは娘の私からは言えないが、彼女は、本と料理とおしゃれが大好きな普通の主婦だった。魚が好きな昭和な父と、平成を満喫した洋食好きな母とは日常の楽しみ方も正反対。おでかけ大好きな母と週末家に居たい父、結局母は父を置いて、私達娘二人を連れて、あちこちに出かけた。
好奇心が強く新しいものが大好きな母の影響は私の性格の隅々にまでいまも生きている。
結果的に母が認知症に至ったさまざまな病気のすべて始まりは、歯周病だったのだろうと思う。比較的早い段階で母は総入れ歯になった。
祖母の介護や姉の受験などストレスがかかっていた時期だったため、甘いものを仕切りに食べていたのを覚えている。私が学校から帰ったら、甘いコーヒーとお菓子、夜はデザート。昼間もきっと甘いコーヒーを飲みながら、大好きな読書をしていたことは想像に難くない。
今では歯周病は万病の元とも言われるが、あの頃はそんな意識もなかった。歯周病菌は身体のあちこちに悪影響を与えてしまうらしい。今では予防歯科が当たり前だが、以前は対処療法だったと言うのもあるだろう。教育というものの大切さが身に染みる。
加えて、母には長いこと睡眠障害があったように思う。
姉が嫁に行き、子供部屋が空いた時、母が父と別の部屋で寝る決断をした。まだ50代だったと思う。その日から両親は別の部屋で寝ることになった。
元姉の部屋で寝ることで、私の部屋に近くなった。これにより、私は寝ている時も母の身体が活発に動いていることに気づいた。時にはバタバタと両足を動かしていたり、何かを叫んだり。まさに起きているようだ。ドアのこちら側から聞いていると、何か困ってるのかと思って、声をかけに行くと、実際は真っ暗で母は横たわっているが、目は閉じていて、身体だけが活発なのだ。
でもこれは毎日ではなかった。そして翌朝聞いても、本人は何も覚えていない。夜きちんと眠れていないのだから、昼間も眠たいし、夜も8時半にはうたた寝をしていたのが母のルーティンだった。
あの頃はまだスマホはなかったので、録画して、などは考え付かなかったが、今から思えば、デジカメで録画をして、早めに病院へ行けばよかった、と思う。なぜなら認知症は脳のゴミが溜まることで発生するときいたからだ。(アルツハイマー型の場合。母はレビー小体型なのでちょっと違うかもしれないが、個人的には疑っている)
睡眠の質というのは、人間の健康に置いてとても大切で、一つ一つの身体の不具合や異常なサインは周りも含めて気を付けて、都度キチンと対処をしていく必要があると思う。
認知症になるには長い時間がかかる。20年以上前の生活習慣が大きく影響すると思われる。今の母の勇気ある存在から、私は以下を気を付けて生活をしている。
野菜中心の食生活
甘いものを避ける
肉より魚、なるべく青魚
なるべく多くの食材を食べる
腸活に励む
歯のメンテナンス(日々の歯磨きと、定期的な検診)
夜きちんと寝れてるかを気にする(アプリで自分の睡眠を確認)
小さなことの積み重ねかもしれないが、母が身をもって見せてくれている認知症の現実を、私は避けられるだけ頑張ってみようと思っている。
これが効果があるかどうかがわかるのは、20年後?のお楽しみですね。