マーダーミステリーの苦い思い出と教訓
約3年前 マーダーミステリー を始めて、5回以内くらいの苦い思い出。
端的に言って難しい犯人を担当して、情報の波にあっぷあっぷして何も出来ずに終わったことがあった。この時、「4時間かけて他の7人くらいの時間を奪った」と考えてしまい、結構メンタルに来た。
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当時、犯人役はゲーム側(GM側)の人間で、ゲーム(謎解き)を提供する役だと思っていた。だから、犯人は逃げなくちゃいけないし、簡単に捕まってはつまらないとも思っていた。
しかし、これは若干違った。
『ゲーム』は全員が勝利を目指さなければ成り立たないため、プレイヤーは (勝利点の獲得のために) 目標の達成を目指す。だが、キャラクターがそう出来るかは別の話である。
ハンドアウトに記された目標は、プレイヤーへの指示でもあるが、所詮キャラクターが考えていることだ。そのお話がどう転んで何が起きるのかは誰にも分からない。要は、犯人役も含めて ”ただの” 登場人物の一人だ。一方的にゲームを提供する側ではない。
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これは、『ゲーム』を意識して縛られるより、キャラクターとしてお話を自由に動いたほうが物語は成立しやすいという教訓の話である。勝てないことに過剰に敏感になる必要はなく、その苦しい状況で”あなた”がどう行動するかを問うべきである。
最後に、私の尊敬するGMが仰っていた「迷ったときはキャラクターを大事になさってください」という言葉は、実に精妙な言葉であった。