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【🍋ノスタルジー#18】落ちていた粘着物な何かと、コアラのブリンキーのティッシュの話。

かつて、なぜかコアラが流行っていた時期があった。(なぜ?)
上野動物園ではコアラのキーホルダーを買ってもらったし、尻も舐めたし。
↓下の記事参照。

中に洗濯バサミ?が入っているコアラの小さなぬいぐるみを持っている友達もいた。
洗濯バサミでコアラの手が動く仕組み。
かわいい。

謎のコアラブームに乗っかり、テレビでも
#ふしぎなコアラブリンキー  』
というアニメが放映されていたようだ。

アニメを観た記憶は薄いのだが、幼稚園年少の私はコアラのブリンキーが描かれたティッシュを持ち歩いていた。

本当は魔法少女などが描かれているティッシュや、アイスクリームの香りがついているティッシュが欲しかったのだが、なぜかうちの母が買ってくるものはいつも少しズレていた。

みんなが今ちょうど放映されているアニメ
( #スタジオぴえろ )の、ピンク色のビニール靴を履いている際、私がどんなにねだっても買ってくれなかったのに、
だいぶ後になってもう誰もそんな靴を履いていない頃に #はーいステップジュン  のビニール靴を買ってきた。

履いていると、みんなからそのステップジュンてなぁに?と聞かれたのを覚えている。
まず以って魔法少女でもないし、メカ製作が好きな中学生の女の子が主人公なんて、幼稚園児の心を掴むのは難しい。

ステップジュンには縁があり、なぜか人形も持っていた。
しかし華奢なリカちゃんやジェニーちゃんと違って太ましい人形であったため、使い道がよく分からず

リカちゃんと相撲をさせて、ドスコーイ!とリカを突き飛ばす

リカがピクニックにいくと山から現れる巨人族ジュン(心は優しい)

などという、可哀想な役目の人形であった。

メカ制作が好きな女の子が、相撲なんて好きなわけないのに、、、
ましてや巨人族なんて、、、

ちなみに、この間実家へ行った際に、なぜかジュンのパンティーだけ見つけた。
お土産のキーホルダーを入れている箱から、パンティーだけ出てきたのだ。
ジュン本体よ、パンティを脱ぎ捨てどこへ行ったのだろう。
そしてノーパンで何十年過ごしているのだろう。

ちなみにその人形にはジュンが発明した、ハートロボット1号機の吉之介もついてきた。
名前がまた可愛くない。
一周回って今は可愛いな、と思えるが、幼稚園児が好きになる要素はあまりなかった。

ただ、意外にもこのステップジュンは私に少なからず影響を与えており、後に『メロボットくん』なる胸に描かれたメロンがトレードマークのロボットを産み出す。
後に記事にしようと思う。

さてティッシュに話を戻そう。

ある日の帰る直前、幼稚園バスが出発するまでは好きに遊んでいてよかったため、
私はグラウンドに出て、何かを探そうというゲームを1人でしていた。
※幼稚園時代私は友達がいません 笑

すると、グラウンドのど真ん中に、赤くキラリと光るものを見つけた。
それはルビーにも見えたし、セボンスターのペンダントトップにも見えた。
涙のような形をしていた。

素敵!魔法使いになるためのペンダント、私に授けるために、神様が天から落としたのかもしれない!
心が躍った。
そんなわけないだろう。どこまで頭がお花畑なのだ。

自分に与えられた宿命、と思い込んだ私は、それを拾いあげようと、した。

ぐにゃり。

嫌な予感がした。それは固体ではなく、粘着物の液体であった。
ベタベタして、ジャムのような、それでいて匂いは福神漬けのようであった。
砂と粘着物の何かは、私の手に、指に、グチャグチャとついて一切取れない。

幼稚園のグラウンドのど真ん中に、なぜ、ジャムだか福神漬けのような謎の液体が落ちていたのかいまだに不明である。

潔癖症の私は頭が真っ白になった。
不潔すぎる。
なぜか、その時頭に浮かんだのは、誰かが吐いたものだ、と。
そしてそのまま不吉な考えは、私の頭を占領した。
きたないきたないきたない。

同時にバス発車しますよー!くまさんバスの子達、集まれー!
先生のかけ声。

なんということだ。
手を洗う暇もなくバスにのらなくてはいけない。
数分前の自分を呪った。
なぜあんなものを触ってしまったんだ。
無情にも、発車時間が迫ったバスにはどうしても乗らなくてはならず、観念した。

しかしこのままの指でいるのは絶対に無理。
というわけで、ここで登場
ふしぎなコアラブリンキーのティッシュ。

発車したバスの中で、揺られながら次から次へとティッシュを出し、指を拭いた。
粘着物のため、ティッシュは指に貼り付き、さらに最悪になる。
しかもこの状態のティッシュを親に見つかったらまた怒られる。叩かれる。

私は必死で指を拭った。
そして、証拠隠滅のため、バスの窓を勝手に開けて、次から次へと拭ったティッシュを外に飛ばして捨てた。

今考えると、かなり危険行為である。
勝手に開けた窓も危ないし、環境汚染だし、なにより飛ばしたティッシュが運転中の車のフロントガラスに飛んできたら、と思うと、危険すぎる行為だ。
4歳の浅知恵ではそこまで頭が回らず、申し訳ないことをしたと思う。

ともかく、指はどうにかある程度拭うことが出来、帰宅してから何回も何回も手を洗った。
親にはバレなかった。

そんなわけで、コアラのブリンキーのティッシュはその日ですべて使い切ってしまい、もう二度とお目にかかることはなかった。

私にはブリンキーが苦い思い出として、数十年経った今も昨日のことのように鮮やかに思い出せる。

あの粘着物が一体なんだったのか、それだけは永久に知ることの出来ない、謎のままである、、、

#自己紹介 #小学生 #子供時代 #面白い話
#エッセイ #昭和 #平成 #レトロ #スキしてみて

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