【🍋ノスタルジーシリーズ#66】タイムトラベルはたのし♫メトロポリタン美術館
幼い頃、毎日みんなのうたを観ていた。
朝も夕方も観ていた。
正しくは観せられていた、的な。
そのなかでも、特に大大大好きだった曲が二曲ある。
#メトロポリタン美術館
#まっくら森の歌
である。
大人になって、色々なスレッドでこの二曲はトラウマだったと書かれているので驚いたほどである。
メトロポリタン美術館に関しては、リズミカルな曲と深夜の美術館に冒険にいっちゃお!って感じのあの詩がいいんじゃないか!
そして最後はちょっぴり不穏、ってのも大きなポイントだと思う。
バイオリン🎻のケース
トランペット🎺のケース
トランクがわりにして 出発だ
タイムトラベルはたのし
メトロポリタン美術館
だいすきな 絵の中に 閉じ込められた♫
メトロポリタン美術館にある天使の像とダンスなんて、ロマンしかない。
私も夜の美術館で天使の像と踊りたい。
また、この女の子が妹に似ていて可愛いなぁと思っていた。
なぜこの女の子が閉じ込められてしまうのかはよくわかっていなかったが、原作は
#クローディアの秘密 という児童書である。
こちらから着想を得て作られた曲らしい。
私はこのホラー展開こそが好きであった。
竜宮城が楽しくて帰れなくなった浦島太郎みたいな、
それに近いものを感じる
メトロポリタン美術館にいる間は実は時の流れが全く違うのではないか、みたいなイメージを持っていた。
物心ついた2歳ぐらいから定期的にみんなのうたで流れていて、この曲がかかるたびにわくわくしていたのだ。
この曲の二番が、
エジプトでは ファラオ眠る
石の布団に くるまって
呼んでみても 五千年の
夢をいまも 見続けてる
タイムトラベルは たのし
メトロポリタン美術館
目覚まし時計 ここに かけておくから
目覚まし時計でファラオを起こしちゃお!
って発想が斜め上なのもすき。
『五千年の夢を今も見続けてるファラオを起こす』なんてロマンしか感じられないよ。
この曲が堂々の一位であるが、二位はこちらである。
最初からずっと不穏なまっくら森の歌。
いいねー深い深い心の奥底にある闇を描いている感じ、たまらない。
私はどちらかといえば現実世界がまっくらクライクライのイメージでいたので、すんなり心に響いた感じだった。
↓どうしても群青色の森から抜け出せなかった
特に好きだった部分はこの、
さかなは空に
ことりは水に
タマゴがはねて
鏡がうたう
である。
幼い頃から現在まで、私は幻想的なものに強く心を動かされるのである。
その不思議な世界観であったり、一般的な常識が通用しないような自由さや、その世界では守られるべき秩序、それら全てが醸し出す美しさに魅入られるのである。
ちなみにまっくら森は心の迷路なのだ。
みんなの心の奥底にあるからみんなしってるはずだけれど、それがどこにあるのかはみんなしらない。
知らない方がいい。
これを知ったものはなかなか抜け出せないだろうと思う。
私は嘗て、この世界から抜け出せずにいた。
別に病んでいたとかではないが、今のような幸せな環境にいなかったのは確実であり、家庭では籠の中の鳥のような生活であった日々、学校に行けばあの酷い担任がいる教室で、半ば自暴自棄になっていたのではないかと思う。(小4)
ここから元に戻るというのがかなり難儀であったように思う。
表向きはなんとか普通であるように迎合してやってきたが、実際は全然違った。
まっくら森の心の迷路でずっと彷徨っていた。
なんというか、人とする会話はそれらしくあるように自分のなかで作ったものであり、生活の全て、私の発する言葉全ては常に私の感情を上滑りしている感覚であった。
自分というアイデンティティが確立できないなかで、他の人たちと同じであろうと常に合わせてきた成れの果ては、中身が空っぽな人間である。
親の言うとおり動けば何も言われない、叩かれない、殴られない、痛くない。
学校の思うとおりの生徒になれば、先生から何もされない。(小4のトラウマはとてつもなく大きかった)
友達が好きなものは私も好きと合わせておけばトラブルにならない。
自分というものはどんどん分からなくなっていった。
自分のなかで、やっと少し活路を見出せたかもしれないと思ったのは高2であり、それは出会った人たちのおかげであった。(特に美春、エリ)
中学で出会った美春の存在は大きいと思う。
私の自己肯定感が低いのをいち早く見抜いて現在まで引き上げてくれようとする、女神みたいな人である。
他国に嫁いだため、年1でしか会えないのが寂しいが彼女の存在は私を支え続けてくれる。
エリは同志というか育ってきた環境は全然違うのに、考え方が非常に似ていてホッとする。
安心出来るのである。たまに会える日は本当に嬉しい。
多分、まっくら森の話をしたら、私もすきだったって言うに違いない。
私は私として存在していいのだ、と思えるようになったのはこの二人の存在がかなり大きい。
ところで、早いは遅いのフレーズであるが、私はこれを聴くとこれ以外思い浮かばない。
#ミヒャエルエンデ の #モモ
である。
この作品のなかで、モモをガイドする亀の
#カシオペイア が言います。
『オソイホド ハヤイ』
これはヨーロッパに古くからある格言で、ゆっくり急げ、というもの。
『良い結果により早く至るためにはゆっくり行くのが良い』
まぁ日本でいう急がば回れ、的な。
ラテン語ではFestina lente フェスティナ・レンテという。
これが私の心に深く沁みた。
モモを読んだ後、しばらくジーーンと余韻に浸っていた記憶がある。
私は急がなくていいんだ、自分の歩幅でゆっくりと急げばよい。
これは私の人生のバイブルとなっている。
本当は児童書紹介パート3に載せる予定であったが載せてしまった。
また同じ文章を書いているかもしれない。笑
次回は再読してより詳しく書いてもいいかもしれない。
というわけで、幻想的なこの二曲は私にとって生きる支えでもあったりする、
たかがみんなのうた されどみんなのうた
のお話でした!
では!
#自己紹介 #小学生 #子供時代 #面白い話
#エッセイ #昭和 #平成 #レトロ #スキしてみて
#りぼん #りぼんっ子