ランチに命かけてる同僚の話。
私の周りには様々な変わった人が集まる。
というか変わった人しかいないような、、、
そのなかの1人のお話である。
現在働いている職場では、定期的に4人でランチをすることが多いのだが、そのなかに1人、クセの強い人がいる。
仮にここではナツミさんとしておこう。
今日のランチはカツの美味しいカフェ。
また別の同僚、冬川さんの友達がここに手作りケーキを卸しているとのことでケーキにも興味津々である。
私は揚げ物が少し苦手なのだが今日は身体の調子がわりといいので楽しみであった。
いつも通り待ち合わせ時間の10分前に着くと、ナツミからのもうすぐ着くよLINEが鳴る。
と同時に爆速で駐車場を横切る彼女の車。
723なのでなんとも覚えやすいナンバーである。
着くどころか通り過ぎましたねあなた、、
『スピード違反で逮捕しますよ』とLINEを返すと、はるか彼方の反対車線に停まっている車が見える。
LINEを見たようだ。
しばらくしてゆーっくり走ってきて駐車場へ。
着くや否やoasis爆音が響く。
さらに駐車するなり、聴くぅ?とハイテンションで言われた。
9月頭の暑い中、外であなたを待っていたんだよ、聴くわけないだろう笑
注文したあとも店内をウロつくナツミ。
他にお客さんはいなかったものの、インテリアの細部までよーくチェックし、触り、写真に収め、持ち前のコミュニケーション能力?で店員さんと友達のように会話をし、このお店が居抜きかどうかまで調べ上げていた。
さて、このお店ではSNSアカウントをフォローすると、試食のケーキ(本日はテリーヌ)がもらえるようである。
全員即フォロー。
そしてがケーキが運ばれてきた。
このテリーヌがまた濃厚で美味しかった。
私はデザートにショコラテリーヌを注文していたため、試食は抹茶テリーヌにしてみた。
リスの型抜き可愛いね、などとワイワイしながらメニューの写真を撮っている間にナツミは食べ終えており、すでに手持ち無沙汰になっていた。
ビックリするほどに自分のペースで動く人なのである。
人に合わせたりはまったくしない。
まぁそこが彼女の良いところであり、敵を作りやすい要因とも言える。
その後私たちはゆっくり食を愉しみ、試食のテリーヌにも手を伸ばすと、私の取ったテリーヌは少しだけお皿にカスが残ってしまった。
気がつくと、ナツミはなんとそのカスを丁寧に楊枝で刮ぎ取って食していた。
そんな、カスまで食べるとは、、、!
私と冬川さんが笑っていると
『えー?なにぃ?もしかしてコレ狙ってた?』(真面目顔で)
んなわけあるかぁ
食べないです、カスは。笑
ナツミがまだ食べたりないとのことで、二次会に行くことになった。
(ランチの二次会とは、、)
二次会は、いつも行くファミレスへ。
そのファミレスで、普段の彼女は前菜から副菜、メイン、デザートという流れでフルコースのように注文する。
本日も何を注文するのか興味津々である。
すると、メイン以外は全ていつも通りであった。
魚のマリネに至っては2回注文している。
さらにお土産にソテー等も注文していた。
食べることが大好きなようで、見ていて面白い。
こんなに食べるのに体型を維持出来ているところもすごいなと思う。
ランチの朝は気合を入れて何も食べてこないらしいのだが、たかがランチにそこまで気合いを入れなくても、、とビックリする。
そういえば、初めてみんなでランチをした際に
たまにみんなでまた行きたいね、と誰かが言うとすぐさまナツミが『毎月にしようよ!』と言ったので私は全力でそれを阻止した。
人と関わることは、楽しい。
だが、
とてつもなく疲れる。
これは私が育った環境が起因しているせいなのかは分からないが、とにかく人と関わるとものすごい疲労感なのである。
というわけで阻止したのだが、この会はいつの間にか毎月開催されることとなる、、、。