怒らない子育て
子どもについつい言ってしまう一言
子育てが始まると、基本的に時間の過ごし方は子どもが中心となりますよね。
どんなに私たち親がやりたいことがあったとしても、
子どもを優先に考えた上で、私たちがやりたいことのために使う時間をいかに捻出するかを日々考えることになります。
ですので、
急いでいる時、やらなければならないことが溜まってきた時…等々の理由で私たちの気持ちの余裕がなくなってくると、
つい子どもに、
「急いでよ!」
「早くしなさい!」
「まだ遊んでるの?!」
などと、キツく言ってしまうことがあることは多いのではないでしょうか?
もちろん、私もあります……。
言ってしまった後で、あの言葉は全く必要なかったな…と思い返してその後に活かしてきました。
このように、
子育てをしているとどうしてもイライラしてしまったり、その気持ちを抑えられずに子どもに強く言ってしまう経験はほとんどのお父さんお母さんが持っていると思います。
では、こういった言葉をかけられた子どもの気持ちはどんな気持ちでしょうか。
その「早くして!」の一言はどこから来た?
例えば、
私たちが子どもに「早くして!」と言ってしまったとします。
でも、子どもにとっては下記のような言い分があるかもしれません。
•お母さん達は急いでいるのかもしれないけれど、僕は急ぐ必要はないよ。
•急いでって言うなら、始めから何時に家を出るか教えてくれたら良いのに。
•〇〇時に出かけるよ!と言われても、僕は時計がまだ上手く読めないから分からないんだよ。
•お母さん(お父さん)がもっと早く支度をすれば良かったんじゃないの?僕は支度一番に終わってたでしょ。
etc…
今回のケースでは、
結構子どもの言う通りだったり、
あとは下記のような原因が背景にあったりします。
•親自身の支度が遅かった
•子どもにきちんと予定を伝えられていなくて、時間ギリギリになって「早くして!」と言ってしまった
•親自身がタイムマネジメントをうまく出来なかったことからくるイライラを、子どもにぶつけてしまった
•親自身が全く別のことで感じていたイライラを、全く関係のない子どもにぶつけてしまった
こんな背景から出てきたお父さんお母さんからの「早くして!」のちょっとキツめな一言だったら、子どもたちからするとちょっと納得出来ないですね。
私たち大人も、子どもたちと同じ立場になったと考えるとそう感じると思います。
それでも怒りたくなってしまった時は?
とはいえ、
ついついイライラして、子どもを怒るような言葉を使ってしまいそうになることはありますよね。
そんな時私は、
まず30秒何も言わずに状況を受け止めることをします。
その時に、余裕があれば、子どもを前になぜイライラしてしまっている自分がいるのかを心の中で考えてみます。
(すると、私自身に原因があるだけで、子どもに責任はない、というケースがほとんどです。)
万が一それでもイライラが消えない場合は、
全く別のことをしに別の部屋などに行ってみます。
(別の部屋に掃除をしに行く、料理をしに行く、などなど。ただしこれは子どもが一定大きくなってからですが。赤ちゃんなどの場合は目が離せませんからね。)
とにかく、
怒りの一言が出てくる前に、
•一瞬時間を置く
•別の場所に行って深呼吸してくる
•このイライラはどこから来るのか冷静に考えてみる
•全く別のことをして一旦忘れる
ようにしています。
最初は難しくても、だんだんアンガーマネジメントは出来るようになってくるものです。
「そんなこと言われても、ついつい言ってしまうこともある」かもしれませんが、
そんな時も自分を責めず、
言ってしまった後に子どもに心を込めて、
「さっきはごめんね、お母さんが〇〇出来ていなくてついつい〇〇くんに怒ってしまって。お母さんは〇〇くんのこと、本当に大好きだから」
と言って子どもを安心させてあげれば大丈夫です。
無理せず、出来るところを、やっていけると良いですね。