読書の秋、ですね。
このページに足を運んでいただき、ありがとうございます。
秋のにおいを感じると、どうしても足が本のある場所に向かいがちな、黒木りりあです。
秋になると本を売っている場所に行きたくなるのは、なんなんでしょうね。人間、そうなるように刷り込まれているのかな、と思うほどに顕著だなと感じる昨今です。
やはり、秋と言えば読書ですよね。
読みたい本はたくさんあるのに、ついつい積読になってしまう昨今です。
少し前にはまた読書離れが少し話題になっていましたが、こればかりは環境的に仕方ないな、と思っています。イマドキ読者の問題というよりは、社会というか、環境の問題だよな、と思います。
自分が中学生だったころの感覚で本屋さんに行くと、文庫本の値段の違いに何年も驚き続けています。いつまで中学生気分で本屋さんに行っているんだ、というツッコミはごもっともですが、約2倍の値段は驚きますよ……。
中学生ぐらいの頃は、通学時間に本を読んでいて、大体1週間に1-3冊を読み終えていました。平均して、週に1000円前後。それが最近では、1冊でそれくらいの値段がしますからね。文庫本が1冊500円前後という、とても恵まれた時代に中学生生活を送れていたんだな、と改めて感謝しています。
値段が上がると、冊数を読みづらいだけではなく、1冊を購入するハードルも上がる気がします。500円ぐらいならば、多少失敗してもいいやと思えましたが、1000円ぐらいとなると、あまり失敗したくないな、と思ってしまい、絶対に良い作品を選ぶぞ!という気持ちになってしまい、気軽に手を出しづらく感じてしまいます。まあ、読書体験は一生の財産になるので、そこにお金を惜しむな、という話なのですが……。
こういうときに頼りになるのは図書館ですが、私の地域の図書館は規模があまり大きくないので私の読みたい本はあまりそろっておらず。学生時代の図書館のありがたみを今になってひしひしと感じています。大学生・大学院生時代には「図書館を利用すればするほど学費の元が取れる!」なんて周囲の人と笑って話していましたが、それをより実感します。
高いのは和書だけではなく、洋書も高くなっていて。私が大学生の頃と現在とでは、やはり1.5-2倍ほどに価格が上がっているので、1冊に手を出しづらくなってしまいました。安い時を知っているから、という心理的ハードルが大きいです。
こういう状況だと、無料のコンテンツであふれるインターネットに、物語を求めてしまうのは本当に頷けます。というか、事実そうしてしまっています。
でも、秋にはどうしても紙の本が読みたくなる!ので先日は近場の古本を扱っているお店に行って来ました。いくつかさがしていたほんはあったのですが、それ自体は無くて。ただ、昨年探していた本を見つけたので、そちらを購入しました。古本ではあるものの、値段は思ったほど安くはなく、そこでもまた値上がりを感じて切なくなりましたが……。
ただ、とても嬉しかったのは洋書コーナーで、110円で売っている本がたくさんあり、興奮してしまいました。久々に軽い本が読みたい気分だったので、目をキラキラと輝かせて、いくつか購入しました。嬉しすぎて、帰路の間はずっと本を手に持っていました。嬉しい本との出会いがあるとこうしてしまうのは、もう20年以上変わらない癖です。
そんなこんなで、私が今回1年越しに出会えたのは、アガサ・クリスティー作の『ハロウィーンパーティー』です。昨年は映画版も公開されて話題になりましたね。映画と原作の記憶が違っていたので、どうしても読んで再度確かめたかったのです。
本当はこの週末に読めばぴったりだったのですが、他の用事でそうもいかなかったので、しばらくは積読になってしまいそうですが……。それでも、素敵な本との出会いに喜んでいます。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。