【侍ジャパン観戦記】2015BFAアジア選手権🇹🇼
立教関係者を応援していると、嬉しいことに大学、社会人、トップチームと、日本代表に入る選手も出てきます。
できる限り見たいのですが、なかなかそうもいかないこともあり、一度もJAPANとしての姿を応援できなかった選手もいるのですが、過去に現地まで応援に行った記録を侍ジャパン代表応援記としてまったり連載したいと思います。
今回は2015年社会人日本代表が臨んだ第27回BFAアジア選手権を振り返ります。立教OBからは多幡雄一内野手(2005卒・星稜)が選出。多幡さんは日本代表の主将も複数年に渡ってお務めでした。
初の海外遠征
私にとって海外で野球を見る初めての機会になったのが、近年では隔年に台湾で開催されているアジア選手権でした。2015年は9月に開催。
試合会場は台湾中部の都市・台中。年間を通じて晴天率が高いのがポイント。球場はプロ野球・中信兄弟の本拠地である洲際棒球場(インターコンチネンタル・スタジアム)と、国立台湾体育大学内にある台體大棒球場。
なお、野球は中国語では棒球と表示されます。バットとボール、分かりやすい。
現在、中信兄弟は、阪神タイガースでも活躍した林威助が監督を務め、MLBで最多勝も獲得した王建民もコーチとして在籍。15年連続オールスターファン投票1位だった彭政閔(2019年に引退)も長く活躍し、大人気のチームです。
また、台體大OBには、統一ライオンズのキャッチャーを長年務めた高志綱、MLBでも勝ち星をあげた王維中、最近の日本球界に関係するところだと郭俊麟(西武ライオンズ)、呂彥青(阪神タイガース)もOBになります。
強化試合・ホンダ戦
事前準備もなく行くのは現地で楽しみきれない!と思い、まずは日本代表の国内での強化試合(ホンダ戦)を見に行くことにしました。
所属チームのホンダを相手にした多幡選手は3番サードでタイムリーヒットも打つ活躍。投手陣も酒井、田島、山岡、阿部と繋ぎ勝利。良い試合を見られて良かったです。
ちなみに同日同時間帯、神宮球場での東京六大学野球リーグ戦では立教・豊村選手がサヨナラホームラン。これも見たかった。
台湾へは3回目の渡航
実は学生時代にもトライアスロンの大会や、台湾人の友人を尋ねに、ひとりで台湾に渡航したことがありました。なので基本情報は特に調べずOK。
↑移動中の新幹線内で食べた駅弁。ベタですが排骨飯おいしかった〜!
基本、台湾での野球観戦へはバックパック1つだけで向かいます。通信環境についても現地の空港でプリペイドSIMを購入して差し替えるだけ。交通系ICカードの悠遊卡も持ってるので、チャージしながら使う感じです。
台中インターコンチネンタル球場
アジア選手権やウィンターリーグでよく使われるのが台湾中部の都市・台中にある臺中市洲際棒球場(インターコンチネンタル野球場)です。
台中への日本からの直行便は(2019年時点で)確か那覇からしかないので、北部の台北か、南部の高雄から向かうことになります。
台北・桃園空港から台中への行き方としては、
・空港から台中行きの高速バスに乗る(安いけど時間がかかる)
・メトロで桃園高鉄駅に移動し、そこから高鉄(台湾の新幹線)に乗り、台中高鉄駅で在来線に乗り換え、台中駅に出る(速いけど乗り換え多く高い)
かなと思います。
↑高架化される前の旧台中駅ホーム。昔ながらの地平ホームが懐かしい、駅長室が目の前にありました。
台中駅前からインターコンチネンタル球場までは市内の路線バスで30分少々。交通系ICカードを乗車時・下車時にドア横のセンサーにタッチするのも、降りるバス停の案内があったら降車ブザーを押すのも日本と同じ。ただ、台中市内は確か一定距離まではICカード使うとバス代がなんと無料でびっくり(最新かつ正確な情報はお確かめください)。
球場の最寄りバス停は「臺中洲際棒球場」なので間違いないと思います!
バス停はライトスタンド側にあるので、正門まで徒歩5分ほどで着くはず。
球場のサイズは両翼99m、中堅122mとしっかりしたつくり。内外野とも天然芝で、大型ビジョンも備わってる立派な球場です。また、球場を覆うような赤いアーチ構造もとても目立ちます。
大会概要
今大会には6チームが参加し、全チーム総当たりのリーグ戦として実施されました。日本は初戦から順に中国、パキスタン、インドネシアをコールド勝ちで順調な滑り出し。そして終盤はアジア3強の韓国、台湾との試合に進んでいきます。
なお大会開幕戦のナイターは台湾ー韓国、最終日のナイターには台湾ー日本の試合が組まれ、この辺りは集客も考慮されてるんだろうなぁと感じます。
それでは私が観戦した、韓国戦・台湾戦を振り返ってみたいと思います。
韓国戦
ナイターゲームなのでのんびり球場入り。地元台湾の試合がないこともあってガラガラです。
先発は百戦錬磨のトヨタ自動車・佐竹功年投手。多幡雄一選手は3番サードでの出場です。
試合は2回、富士重工業・林稔幸選手のソロホームランで日本先制。
8表には多幡、林の連打でチャンスを作りますが、あと一本が出ず、緊迫の展開が続きます。
8裏から佐竹投手に代わり、JR東日本・片山純一投手が登板し、三者凡退に抑える好投。今ではJABAの広報としても色々とやってますね。
そして1点リードのまま試合は最終回、王子・近藤均投手がクローザーとして登板。しかし2死2塁から河周錫選手(ハ・ジュスク、現ハンファ・イーグルス)に逆転サヨナラホームランを被弾。
あとワンアウトのところで勝利を逃す。しかし手に汗握る日韓戦でした!
中華台北(台湾)戦
この試合が大会最終戦ということもあり、前日のガラガラな雰囲気と一気に代わり、地元応援の熱狂台湾スタンドを相手にビジターの空気を感じます。太鼓やラッパでの応援も盛り上がっていました。
このような雰囲気だからこそ?試合前の国歌で君が代が流れた時は、異国の地で闘うJAPANを自分もしっかりと応援するんだと、気合が入ったことをよく覚えています。
3勝1敗同士で2位を争う両チーム、日本の先発は東京ガス・山岡泰輔投手(オリックス)。
今ではすっかりオリックスの顔。多幡選手は1番サードです。ちなみに多幡さんの1番バッターは前にも後にもこの時しか見たことがありません。
台湾の先発は当時大学生だった呂彥青投手(阪神ー味全龍)。
試合は5回途中まで山岡投手が好投するも、ピンチを背負いJR東日本・田島大樹投手(オリックス)にスイッチ。ここで押し出しを与え先制を許します。後から振り返ると、ここはバファローズ投手陣リレーでしたね。
そして7回には多幡選手がタイムリーを放ち同点!この瞬間はとにかく嬉しかった!!
しかしその裏、大阪ガス・酒井知史投手(千葉ロッテー東北楽天)が4番・蘇智傑選手(スー・チーチェ、現:統一獅)にホームランを打たれ勝ち越しを許すと、8裏にも片山投手が4連打を浴び失点。
↑蘇智傑のファンになった私、プロ入り後も台湾プロ野球(CPBL)のほか、ユニバーシアードや、アジアプロ野球チャンピオンシップに応援に行くことに(笑)
終わってみれば1ー3の敗戦で、日本代表は3位でした。
終わりに
「日本代表を異国の地で応援できたことが本当に楽しかった!」「台湾まで応援に来て日本代表の勝ち試合を見られなかったのは本当に悔しい!」
という感想に尽きますが、何より現地ではたくさんの台湾の方にお世話になりました。特に、最終戦が終わった後、終バスも行ってしまい困りかけてた私にタクシーを手配してくださった許さん、本当にありがとうございました。
彼女は日本語も話せ、というか、日本の野球の大ファンで、後には立教大グラウンドや、ベイスターズ2軍キャンプ、社会人野球JABA大会、台湾ウィンターリーグなどなど、様々なところで会っては楽しむ大切な友人になりました。
また、個人的に大学時代より面識があるホンダ熊本・川嶋克弥選手(明治大OB)を応援できたことも、本当に嬉しかったです!東京六大学で同い年の選手の活躍は励みになります!
総じて、負けたのは悔しいけど、台湾で応援できたこと、本当に楽しかった!に尽きる初の海外遠征でした!!
そしてこの時の渡航では台北、中壢、新竹に住む友人をそれぞれ訪ねることができ、野球以外にも大満足な滞在になったのでした。
次回予告:2019年のアジア選手権の模様をお届けします!お楽しみに!
継続した撮影活動のため定期的に機材の点検修理を行っています。 もし私のご活動をサポートいただける方がいらっしゃいましたら、機材経費に充てさせていただけますと幸いです。