みそひともじ
夜の中には、哀しい文章があるものだ。
涙を誘う話に、素直に涙を流すと、途端に作者に恋をしてしまう。
そうやって、今まで何人の詩人を愛し、また失ってきたか。
31音という音律で言葉を並べたり組み合わせたりしていると、心の中が31音でいっぱいいっぱいになって、溢れそうになる。
オカシナ表現だーたった31音でいっぱいになる心って、なんて小さいのだろう。
他に物事を考えられなくなるから、やっぱり私の心は小さいのだと思う。
ずっとそうだったように、今日もまた31音に溺れそうになりながら、溢れないように、零さないように、31音に浸っている。