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病気のはなし 

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2020.2 コロナ禍に入ると同時に身体がぶっ壊れまして緊急手術からの2回にわたる入院、手術、癌宣告、治療、そしてオストメイトとしての1年2ヶ月、そして人工肛門閉鎖までの忘備録。…
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#がん

ICUでの日々②

ここでは時系列は気にせずに、 私の記憶の中のICU話をしたいなと思う。 爆音フェスと天井と壁からやってくる謎の浮き上がり模様、それから相変わらずの機械音。 そんな環境化で、一人の看護師さんが私のネイルに気がついてくれた。 あら綺麗〜 そうだよなぁ。 本当はオペ前にオフだよなぁ。と。 とにかくいろんな事をすっとばしての手術になったものだから、 私の手にはまだジェルがついていた。 剥がせる? 看護師さんに言われ。 そうか。剥がさなきゃ。 まだ綺麗なのになぁ。なんて、頭は

ICUでの日々①

手術は2/20 夜だったと母から聞いた。 緊急だから仕方ない。 遅くに手術をしてくださった関係者の皆様には感謝しかない。 ずっと曖昧だったわたしの記憶が はっきりリスタートしたのが、術後オペ室で起こされた瞬間だった。 ○○○さん! 起きて! めちゃくちゃ肩をバシバシ叩かれて目が覚めた。 痛いなぁ。 そない叩かんでも。 そんなところから わたしのはっきりとした記憶がスタートし始めた。 運ばれたのはICU。集中治療室。 テレビでしか見たことがない部屋。 無機質で窓もな

青天の霹靂

続き。 2/20 病院で一夜を明かし、 朝になっていた。 眠れたのか、眠れなかったのか、 本当に覚えてない。 とにかくわたしはこの辺りの記憶がない。 時系列もわからない。 気がついた時、婦人科から消化器外科へと担当が変わってた。 見た目は単純に医師には見えなかった。関西弁。 しかも同い年。誰やねん状態だったわたし。今思えば大変失礼な話笑 とにかくあっけらかんと残酷な現実を言うてくる。 先生 何か変なもん食べました? 私 え〜昨日も聞かれたんですけどお腹痛かったか