30代の今、なんといって褒められたいか?
学生の頃「変わってるよね」と言われたら、嬉しかった。
「人と違う感性を持っている」という意味で、肯定的に捉えていたから。
でも、30代の今「変わってるよね」を誉め言葉と受け取れるか…と考えたときに「別に嬉しくないな」と思った。
学生の頃は、将来が未知数だった。
「人と違う感性を持っている」ことで、人とは違うなにかを成し遂げられる人間なのかもしれないと、夢想することができた。
けれど、30代も後半に差し掛かった今。
就職して、結婚して、子育てをして。それなりに社会を見てきた。
「変わっている」と言われた私の「人と違う」は「人とは違う何かを成し遂げられる」という性質のものではないことに気づいてしまった。
尖ったなにかを持ってるとか、人を惹きつけるなにかを持ってるとか、そんなんじゃない。
ただ、「ちょっと人とは違うよね」っていうだけ。
さらに言えば、「人とは違う感性を持っている」ことが、必ずしも良いわけでもない。
同じ場所にいて、同じ体験をしていても私だけ、ちょっと感覚がずれてると「辛い」「居ずらい」と感じてしまうこともしばしばだ。
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では、30代の今、なんといって褒められたらうれしいだろうか?
よく「若く見えるね!」と言われる。
これは残念ながら、あまり嬉しくない。
社会人になっても「大学生かと思った」とよく言われていた。
薄化粧で、童顔だからだと推測するが、「考え方や振る舞いが幼い」と言われているようで、恥ずかしかったのだ。
だから、「若く見えるね」は私にとって誉め言葉ではない。
「可愛いね」は嬉しい。
夫は結婚する前、私を何度も「可愛いね」と言ってくれた。
もちろん、今は言ってくれないけど笑
「可愛い」とは、見た目の可愛さだけを褒める言葉ではないと思う。
「愛しい」とか「愛くるしい」と言った意味にもとれる。
また、「可愛い」は年齢も性別も関係ない。幼い子供にも、歳を取ったおじいちゃんやおばあちゃんにも、使える言葉だと思う。
30代の今、「可愛い」と言われたら嬉しいなと思う。
”可愛いおばさん”、”可愛いおばあちゃん”になれたら最高だと思う。