こぐま社が私を呼んでいる
先日、娘の3か月健診があった。
私の住んでいる市では、3か月健診の時に、絵本を1冊プレゼントしてくれる。息子の時もそうだった。3冊用意されていて、そのうち好きな1冊を選べるのだ。
3年前、息子の時は「ととけっこう」を選んだ。
ボランティアの方が実際に読み聞かせてくれるのだ。3冊すべてを。なかなか大変だと思うのだが、とても嬉しかった。
息子の時はちょうど寝てしまった後で、本人の反応は確認できなかった。なので、私の独断と偏見で選んだ。
「ととけっこ~」という楽しげな歌と、はっとするほどの色使いが気に入り、これに決めた。
**
さて、娘の健診。息子と同じ保健所で行われた。
受付を済ませたところで、ちょうど反対側に「絵本プレゼント」と書かれた看板が見えた。今回はここで受け取るのか。さすがにコロナ渦ということで、読み聞かせはないようだった。
息子の時と同じく、3冊の本が置かれていた。3冊とも息子の時とは違うものだった。ちらりと目をやる。「しろくまちゃんのほっとけーき」が見えた。
あれがいいなぁと思った。しろくまちゃん、可愛いし。娘にも「しろくまちゃんがいいかねぇ」と声をかけた。
健診が終わり、最後に「絵本プレゼント」受付に立ち寄った。
「1冊選んでくださいね。良かったら、中も見てね。」
と言われた。私のこころはもう決まっているが、一応ほかの2冊もぱらぱらとめくる。やっぱり、しろくまちゃんだな。
**
家に帰ってくると早速、息子が「これなんや」と言って袋から本を取り出した。「ミイちゃんの絵本やよ」と言ったが「今日の夜はこれ読んで」と早々にリクエストされてしまった。
ぱらぱらと絵本をめくる息子。「なんやこれ」と言って、絵本に挟んであったはがきを手に取った。あ、これは・・・。
このはがきに住所などを記入して「こぐま社」に送ると、こどもが10歳を迎えるまで、誕生日にバースデーカードを送ってもらえるのだ。
そうだ、そうだ。息子の誕生日には必ずカードが届く。しかも宛名は手書き。それがまた嬉しいのだ。
「ケンの誕生日にもきとるやろ、カード。このはがき送れば、ミイちゃんにも届くわ」
息子の時はこのはがきはどうやって手に入れたんだっけ?うちでは絵本は買わない。図書館で借りるか、誰かのいただきもの。そうだ、きっと「ととけっこう」だ。
本棚から「ととけっこう」を出してみる。やっぱり。「こぐま社」だ。
息子の時も娘の時も「こぐま社」の絵本を選ぶなんて。これはなにかの運命だろうか。(ちなみに、ほかの2冊は福音書店だった。福音書店の本も大好き)
早速はがきを書いて投かんした。これで娘の誕生日にもカードが届く。
嬉しいな。息子は2月生まれ、娘は5月生まれ。年度が違うからカードのデザインは違うかな?一緒かな?今から楽しみだ。