溜め息も許されない世の中
自分がされて嫌なことはするな。
というが、それは実際、無理な話。
人生の中で一度もそういうことがなかった
なんて自信を持って言える人はどれくらい居るだろうか。
おそらく居ない。
居てもそれは嘘吐きだ。
自分が他人に迷惑を掛けないようにするなんて不可能なこと。
生まれてくる前にも両親が
自分を産むか産まないかで喧嘩になったり、
子育てという過程だけでも
子供は散々、親に迷惑を掛けている。
だからこそ自分が親になった時は、
受け入れてあげようと考えるのが理想的。
でもそんなの理論であって理想であって現実ではない。
実行に移せても長くは持たない。
「お前は親になったことないのになに生意気なこと言ってんだ」
そう罵られるかもしれない。
うん、反論の余地はない。
私はまだ親になったこともないし、
越えたのは年齢だけ。
それでも分かるんだ。
テレビやネットで、
自分の子供を見殺しにする
という事件を眼にする度に。
子育てが一体どれだけ大変なのか。
大変の二文字では片付けられないほどの疲労感だと思う。
泣かれたらそれこそ周囲の眼が一集する。
恥ずかしながらもそそくさと退却するしかない。
赤ちゃん。
可愛いとは思うけど常に側にはおけない。
まだ自分が大人として未熟だから。
こんな未熟な大人に子供が育てられるわけがない。
育てられる子供の方が可哀想だ。
はぁ…
溜め息すら許されないらしいね、うつ病ってやつは。
先生からいつも聞かれる。
「溜め息とか出ますか?」
生きていて出ない方がおかしいって返したい。
アンタは出ないのかと。
溜め息すら許されない時代になっちゃった。
生きたくなくなるわ、そりぁ