人生の下積み期間
薬のせいか、ネガに引き込まれすぎるのが怖いからか、暗い曲が聴けなくなった。キタニタツヤ、Dios、さよならポエジーなど。ずっと好きで、俺のそばにいてくれていると思っていた面々から、少し距離を置いている自分に驚いている。
代わりに、Mrs. GREEN APPLE、マカロニえんぴつ、あいみょんあたりを聴いている。“残酷だったな、人生は思っていたより”から始まる、マカロニえんぴつの『ハッピーエンドへの期待は』に共感を持って、音と声を耳に入れている。
本は『〜論』的な本を読めなくなった。自分の研究に関わりのあるものは読まざるを得ないから、とにかく淡々と読んでいくに限るのだけれど、趣味としての読書で『〜論』を読めなくなった。
どうなのだろう、「読まなくて良くなった」のかも知れない。理論武装が社会で思ったよりも役に立たない事実に打ちのめされた今、目の前の現実に立ち向かうための道具以外に目が行かなくなったのかも知れない。
代わりによく読むようになったのは、エッセイ。特にお笑い芸人さんが書いたもの。「一番体力が有り余っている」と社会的に見られている20代を「下積み」に費やさざるを得ない芸人さんと、今の自分の境遇が重なるから。
何者にもなれない自分、社会の歯車にすらなれない自分、そうした自意識と社会の狭間で、もがき苦しんでいる、そうした姿を見て、自分もまだやれるのかも、って思いたいなあ
最後までありがとうございました。ゆるく生きていきましょう。