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サドベリー教育が大切にしている遊び

サドベリー教育に魅了され、こうして密かに「サドベリー推し活」をしている私だが、その説明はなかなか難しいと感じている。特に、教職を勤め上げた実母からは相当な、もの凄い、途方も無いご心配をいただいている(笑)
しかし、私たち親は、息子がサドベリースクールで過ごす中で成長していることを実感している。確かに、外から見ると「ただ遊んでいるだけ」に見えるかもしれないが、実はその遊びこそが学びにつながっているのだ。

そこには自主性のある学びがある

サドベリースクールでは、子どもたちが好きな活動を自由に選び、日がな一日遊んでいることも多い。中には一般的な勉強をしているメンバーもいるが、ほとんどの子は「好きなこと」に没頭している。その姿に、外部の人は驚くことがある。しかし、考えてみれば、遊びとは本来「学び」そのものではないだろうか。

公共教育との比較

小学校の役割は、一般的に下記のような点が挙げられる。
①基礎学力の習得
②社会性の育成
③生活習慣の形成
④義務教育の役割
⑤多様な経験の機会
一方で、サドベリー教育では、決められたカリキュラムはないものの、子どもたちは自分の興味に基づいて学んでいる。つまり、やり方は違えど、本質的には同じ「学び」がそこにあるのだ。

遊びこそが最良の学びだと思う理由

遊びは、学ぶために最も必要なものだ。赤ちゃんが成長する過程で、遊びを通じて新しいことを学ぶのと同じように、子どもたちは自分の興味を探求し、創造的に学び続ける。ところが、小学校に入ると「遊んでいないで真面目に勉強しなさい」と言われ、遊びが悪者扱いされてしまう。しかし、遊びには自主性・想像力・創造性・問題解決能力を育む大きな力がある。これは社会に出ても必要な能力であり、AI化が進む現在と未来において、親和性のとれた教育でもあると感じている。

息子の遊びと学び実例

最近、息子は宇宙や科学に興味を持ち、宇宙の成り立ちを調べたり、そこから得たインスピレーションを熱心に語ってくれる。また、大好きなゲームをプログラミングで試作し、試行錯誤を重ねながら成功体験を積んでいる。自分の目的のために学びを進めているのだ。ここで私が最も驚くことは、彼はアルファベットすら知らないということだ。
彼らは自由な時間の中で体現的に学び、中学1年生で初めてABCとつづりから覚えた私のやり方とは、根本的に違うようだ。

また、マインクラフトを通じて、自分なりの最強キャラクターを作るために、HPを増やしたり、攻撃力や防御力を最大化する方法を自ら調べ、学び、実践している。そこには「ただの遊び」以上の深い学びがある。

遊びの中で培われる力

遊びのためには、情報を集めたり、試行錯誤を重ねたり、忍耐強く待つことも求められる。また、誰かに強制されるのではなく、自らのルールを決め、それに従って挑戦することもある。彼らは遊びを通じて、自分自身の思考力や問題解決能力を鍛えているのだ。

つまり、サドベリースクールでは、一般的な教育とは異なる形ではあるものの、しっかりと「学び」が育まれている。遊びこそが、子どもたちの主体性を育て、未来へとつながる最良の学びなのではないかと、私は強く感じている。

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