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凪日報(4)御年百歳の真顔バナナ

今日は遅出。
10時から仕事だがギリギリまで眠ていて5分前に仕事場に着く。15分前には当然着いてましたよという顔をして仕事に入る。そうです。僕は基本雰囲気で誤魔化しているのです。
一回だけ3分前に出勤した所を主任に見つかり10分前には来なさいと注意された。大人がされる様な注意ではない。恥ずかしい。
夕食前ににゃおばぁと戯れる。にゃおばぁとは僕が心の中であだ名をつけている施設のご利用者様だ。詳しくは【凪日報(2)寿司時々にゃおばぁ】に書いている。よかったら読んでハートを押してくれると嬉ションするかもしれない。その時はまた凪日報に書く事にする。
にゃおばぁの席に置いてあった紙の裏にドラえもんを書く。にゃおばぁはそれを見て笑顔を向けてくれる。その次に猫を描こうとしたのだが思った以上に下手くそな絵になった。それをにゃおばぁに見せると「かわいいねぇ。」と微笑んでくれた。にゃおばぁの優しさが心に沁みる。
施設の夕食にバナナが付いていた。
我が施設には御年百歳のスーパーばあちゃんがいる。百歳で自立しておりスタスタ歩く。ご飯ももちろん自分で食べる。そんなスーパーばあちゃんが真顔でバナナを食べていた。その何と可愛らしい事か。太古の昔から人間とバナナの相性の良さを思わせる食べっぷり。さすが。スーパーばあちゃん。自分で歩き、ご飯も食べ、可愛く年をとっている。
最強である。
そんな百歳に私もなりたい。

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