新卒で入った外資系企業を3か月で辞め、気づいたら本土最北端の終着駅稚内に降り立っていた話
プロローグ「今日が最後だ!今日さえ乗り越えればもう、、、」
東京都港区の某オフィスに向かう朝の人混みの中に紛れ、私は力なくつぶやいた。
2024年7月1日、梅雨も終わりに近づきジリジリと照らしてくる日差しを遮る雲はなく、今朝の天気予報によると今年一番の暑さになるようだ。
そんな青空とは対照的に、私の心はどんよりと厚い雲に覆われていた。
入社から休職まで
4月の入社式ではワクワクしていた。
関西にある理系の大学院を卒業し、自分がこれまで研究していた生命科学の最先端に関わる