【旅行記】新卒で入った外資系企業を3か月で辞め、気づいたら本土最北端の終着駅稚内に降り立っていた話#4
2日目 5:25 南稚内駅
北の大地の朝は早い。本日7月24日の日の出時刻は4:08。
まだ5時台だというのに既に太陽は大地を熱しはじめている。
稚内5:21発の始発列車がやってきた。
乗客はほとんどいない。
一人だけ黒いリュックにカメラを持った青年が乗っていたが、明らかにこの列車に乗ることが目的のようにみえる。
一両編成ワンマンの気動車に乗り込んで次の駅へと向かった。
2日目 5:39 抜海駅
南稚内を出るとすぐに市街地は終わり、景色は両側圧倒的な自然になる。こんなところによく鉄道を通そうとしたものだ。
14分の乗車時間の後、列車は抜海駅に到着した。
乗客はおらず、下車するのももちろん私だけだ。
青い屋根が特徴的な木造駅舎は1924年の開業当時から使われており、改修はされたものの今も現役だ。
日本最北の無人駅として鉄道ファンだけでなく、多くの旅行客が訪れる人気のスポットとなっている。
その独特な雰囲気から、ドラマや映画のロケ地として使われることもあったそう。
なんと駅前の一等地はこの通り、がらんとした砂利道である。
畑と小屋の写真だといわれた方がしっくりくる。
そんな抜海駅だが、来春のダイヤ改正で廃止される見通しとなった。18~22年の乗車一日平均は2.2人ということで致し方無い面はあるが、非常に残念なことである。
さて、駅に降り立ったならば徒歩で観光スポットを探さねばならない。こんな場所に果たして何かあるのかと不安になるがそれがルールだ。
まずは近くの建物なりを探そうとマップを開き絶望。
何もない。
ただ、よく見るとオレンジ色の屋根の施設のようなものが確認できた。とりあえずここを目的地とした。
道道510号[抜海兜沼停車場線]を左に曲がり、歩くこと5分。
さらに左へ曲がって線路を横断するように続く道を進む。
抜海駅から10分ほどで目的の場所に到着した。
そこで見たものがこちら。
牧場だ!!
この秘境感漂う駅の近くで発見できたこと、歓喜の舞を踊りたい気分だ。
中は見ることができなかった。
ということで駅へ戻り、10:46発の列車をかなりの時間待つ。
※周りに自販機等何もないので事前に準備しないと大変
そして次の駅へと向かった。
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