【読書】小川洋子・堀江敏幸「あとは切手を、一枚貼るだけ」

「あとは切手を、一枚貼るだけ」という本を読んだ。難しすぎた。元恋人(元夫婦?)の2人が手紙のやり取りを行うという物語。互いに目は見えない中でのやり取りが続く。ただでさえ時系列やどこからどこまでが現実でどこからどこまでが非現実であるが分かりにくい1作であるのに、途中でヒッグス粒子であったりアンネの日記であったり夜と霧であったりと少なくともパっとイメージすることが難しい文言が登場し、その難解さに拍車をかける。

ただ、最後の2通のやり取りに2人の過去が記されており、それで少しは内容を知ることができる。この内容を知った後にもう1度読み返せば新たなる発見もあるかもしれないが、読み返すほどでは…というのが正直なところ。最近読んだ書籍の中で1番難しかった。

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