混沌とした時代に…。③
こんばんは、お疲れさまです。
《今の時代に“覇権を求める”国・中国》
そして、そうした負担金(戦費)を下支えする為の『強力な経済力』を産み出す現場で『中国の存在,経済力』が、EUにとって《もう排除へは後戻り出来ない所にまで》来てしまいました。“未来の紛争相手に成るかも知れない国”と、貿易や現地生産をお願いしなくては、EUだけでは《経済の活性化が望めない》からです。今さら「『一帯一路』に騙された」等と言っても始まりません(仏国に限った事では有りませんが、例えばマクロン大統領等の中国への言動を見ていると、言ってる事とやってる事、思ってる事が正反対で、本当に気の毒になってきます。元々EU内は《一枚岩》では有りませんから、尚のこと危ういのです)。
又、基幹となるPCシステム等にも“Back door”(言葉通り『裏口』)を既に作られている可能性が非常に高いですから、国家機密レベルのEU内での情報のやり取りが心配です。又、中国人が海外(勿論日本も含みます)で働く場合、業務上知り得た《中国にとって有益な情報》は必ず“中国共産党政府へ通報すること”が、《中国の国内法で義務付け》られています。政府の言う通りにしないと、中国人は海外に居ても逮捕されてしまいますし、国内に居る家族は謂わば「人質状態」なのです。どんなに“個々の中国人が良い人”であっても、政府の方針には逆らえません。 コレでは流石に“抑制は出来ても完全に締め出す事は不可能”ですから、EUにとっても非常に厳しい状況が続くと言えるでしょう。
中国はそのような「初めから国外を標的とした国内法」を既に作っているのですから、裏口からドンドン重要情報が持ち出されても手の打ちようが有りません。
○ikTokの場合、米国は「Back doorに“危険な問題”が有る」として、何とか米国内から排除しようとしていますが、若者達が手放さない為、まだ完全には排除出来ていません。 ですから公聴会など開いて会社幹部を呼び付けて、どれだけ意地悪な尋問をしても、「私たち中国企業は“悪いこと”には使いませ〜ん」と、《子供の言い訳みたいな事》しか言わないんですから、正に「暖簾に腕押し」です…。
《停戦・休戦への道は…》
トランプ氏の構想によれば、ロシア.ウクライナ戦争停戦の段取りは、先ず米国産の兵器をウクライナへ回さないようにして、ウクライナの頭を冷やさせてから(?)、「ウクライナ領土割譲の交渉」をロシアと行う腹積もりの様ですが、長期戦になり“戦争疲れ”が見えてきたとは言え、今まで、ここまで頑張ってきたウクライナ国民が《結果的に、ロシアに領土を分取られる》事に本当に耐えられるでしょうか?
皆さんも日本に置き換えて考えてみてください。突然○国が攻めてきて、散々傍若無人に荒らされた挙句、自衛隊の弾薬は尽き、米国からの兵器も足りなくなったから、例えば『お前達、戦争を終わらせてやる。その代わり沖縄と九州全部を○国へ呉れてやれ』と米国から言われて、「ハイ、そうします」とサッパリ言えますか!?
それこそレジスタンスが直ぐに作られ、局地紛争やイスラム過激派並みの自爆テロ等が絶えず起き続ける事でしょう。こうした形だけの《停戦(終戦?)》では、EU,米国にとって、とてもでは無いが《進んで喜べる状況》とは成り得ません。
更に、ロシアはこうした“停戦”が叶えば、今回の一連の戦争中にEU側へ付いたロシアの近隣諸国を“絶対に”許しません。武器など使わずとも「兵糧(エネルギー供給)責め」をすれば一発です。そうなればドミノ倒しの様にプーチンが夢見てきた《ロシア帝国》が出来上がってしまうでしょう。○セロゲームの様に、パタパタとロシア側が優勢に変わります。
そしてEUは更なる圧迫を受け、NATOとは別立ての各国独自の軍隊整備も強化しなければならず、経済に限らずエネルギー問題でも大きく劣勢に立たされる事に成ります。
それでも《ロシアの思う様にはさせない事》が出来るのか、次期米国大統領の“Deal”の実力が「世界から試される事」になります。そして失敗すれば、本当に世界規模の戦争は避けられず、《戦術核レベル》の核ミサイルが世界各地で飛び交う…、そんな地獄絵図がうすら見えてくるのです。
(続)